適応対象詳細_001強刺激と後遺障害
Pointむち打ち等の無症候性症状には、原因が存在し生涯その痕跡は残り続けます。
むち打ち・激しい転倒・衝突等身体に激しい衝撃を受けた場合、 “痛み”を認識する前に一瞬息が止まるような、場合によっては意識が遠のく様なことがあります。このような程度の身体内外を害する外力を強刺激と呼びます。そして、外力を直接受けた部位だけでなく、見えない身体内部や離れた部位にもダメージを及ぼしています。
厄介なのは、強刺激レベルのダメージは完全には修復されず、自身では認識されずに相当長期間、多くの場合一生その痕跡を体内残すことが明らかになっています。これを”外傷遺跡”と呼ぶことにします。
あなたの場合どんな強刺激体験でしょうか?
強刺激ダメージの修復過程において発生する”外傷遺跡”は筋・骨格系(運動器系)と神経・免疫系の相互作用によることが説明できるようになってきました。
この厄介な現象は、従来から私達の臨床経験の中では当たり前の様に確認できており、施術介入のターゲットとしています。
“外傷遺跡”を以降「タネ」と呼びますが、修復過程での血流不足が基盤となり機能不全を生じた組織で構成されています。
一部の機能不全を自律的に無意識のうちにかばう事で、負担の増した周辺部分機能がいわゆる”凝り”を生じます。簡単に言えば、修復しきれない部分をかばうことにより、疲労し悲鳴を上げた部分です。タネが原因で二次的三次的に生じた病態といえます。
よって、このタネにしっかり対処しない限り、何らかの方法で凝りを感じなくさせたとしてもまた再発をします。
借金において、元本を償還せず利息ばかりを返済しているようなものです。更に、厄介事にもこの元本、増殖するのです。
かばいによる凝りの仕組みは運動器系で想像しやすいですが、代謝系・循環器系等その他の系においても同様の現象が生じます。こじれた痛みを代表とする長引く身体不調がなかなかきれいに解きほぐせないのは、この様な複雑さがあるからです。
ゆえに、不謹慎に思われるかもしれませんが、当加療を発掘作業に例えています。見つけたら、快癒するしかないお宝だからです。