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Tornedo M
Tornedo M さん

山門で巨大なおなかをさら布袋様がお出迎え

5.00
投稿日

本郷通りを東大方向へ進むと
嫌でも目に付くのが
深紅の法衣をまとったとてつもなく大きな布袋像

ここ数年の間に境内付近をかなり整備整地をしてしまいましたが
実は桜の時期には見事に本堂を、墓地を取り巻いて満開になり
通りすがりでも存分にお花見が楽しめるお寺でもあります。

巨大な物がお好きなご住職なのかどうか
本堂内にはこれまたどでかい木魚があるなど
時々テレビなどでも紹介されているのでご存じの方もおいでかと…。

もうかなり前のことになりますが
友人とご近所の根津神社の節分の豆まきを見物しての帰り
通りかかったわたしたちを
「さ、どうぞ遠慮なくお入りになって」
と、いきなりここのお檀家さんらしき方が
本堂地下のホールへ連れて行って下さったことが^^

正面に舞台を備えたかなり広いホールは
大勢の方が節分会を祝うように大宴会をしていたのです。
檀家でもなく通りすがりの身ゆえ当惑と困惑で
呆然と立ち尽くしていると
「さ、ここへ坐って一緒に楽しんで!」と。

宴会場にはおそらく100人以上のお客が居て
誰もが賑やかにお酒を酌み交わし
お料理に舌鼓を打っていて
舞台ではなんとフラメンコを踊っていました。

わたしたちが連れてこられたいきさつを説明すると
「ここのご住職は、誰彼と区別を嫌うとんでもなく懐の深い方。
 だから、遠慮しちゃダメ」

芸者さんまで席に着いていて
さらに驚いたことには、ゲイの芸者さんまでが…。
皆さんの説明によると
ご住職は戦争で片脚を痛めた方で
とにかく人への愛情が深いお方の由。

とにかく「ここって、本当にお寺のホールなの?」
そんな困惑などいつのまにかどこかへ行ってしまい
かなり長い時間を遊ばせて頂きました。

おまけに先に失礼すると挨拶をすると
なんと五合升に豆撒きの豆から
小さなお酒、その他いくつかのお土産まで持たせて下さったのでした。

多分もうその時のご住職は鬼籍に入られたことと思いますが
その遺志を継いでおられるのでしょう。
いまでも、お寺の外の掲示板には
写経の会、スペインへの旅などなどの案内が出ています。

あの思いがけない体験を通して
〝本来、お寺というのは市井の人々と歩みを共にするのがあるべき姿〟
そんなことを再考させて下さった
貴重な存在と言い切っても良いお寺だと思います。

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写真

概要

店舗名

浄土宗浄心寺

ジャンル

電話番号

住所

アクセス

最寄駅
バス停
  • 向丘一丁目から64m (徒歩1分)
公開日
最終更新日

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