消防署 本郷消防署

泊まりがけで後にツレとなる友人が遊びに来た日のこと。

前の晩、徹夜をしたわたしは
まだ起きているという友人を残して
２３時には床に入っていました。

不意に何かに気付かされたように
深夜の２時に目を覚ましたわたしは
虫の知らせを覚えたのか
階下に降りて行くと
なんと友人がパジャマを服に着替えて
ダイニングで苦しんでいるのを発見。

　　後で知ったことですが
　　自分の病院へ戻って酸素吸入をするつもりでいたとか…。

それはともかく直ぐに救急車を手配したのですが
自分ではかなり落ち着いているつもりでいながら
その実、かなり動転したらしく
１１９番のダイアルをすぐには思いだせず
プッシュするまでかなり時間がかかったものでした。
　

１０分もしないうちに駆けつけてきた救急車に
友人を乗せ、その場で救命救急師が
症状をわたしにも訊きながら
同時に搬送先の病院を当たりだしました。

搬送先病院に関して、友人が東大病院を希望し
卒業校と知った救急師はすぐに了解し手配してくださいました。

その間、わたしと友人との関係を訊ね
「心配しないで大丈夫ですよ」
幾度も声をかけながら、励まして下さったものです。

それが仕事と言ってしまえばそれまでですけど
心細くて不安な付添人にとっては
行き届いた配慮に涙が出そうでした。

救急入り口から院内に入ると
当直医に状況説明や必要な手続きをてきぱきとすませ
最後にもう一度わたしへ励ましの声をかけ
帰って行かれました。

この頃になるとわたしも落ち着きを取り戻していたので
念のためにどこの消防署の方か伺うゆとりも出ていました。

救命士のお名前もたずねておいたので
友人が退院した後、お礼にうかがったのも
非常時の対応に感謝したからでした。

日夜奮闘されておられる救急車や
救命士の方々に
お世話になったからこそ深々と頭を下げております。