愚弟の連れ合いはかなり日本通のフランス人
来日したときに
神保町が古書店の町と知っていて
連れて行ってくれとほぼ一日歩きまわったことがある
何かを学ぶことに意欲的な彼女は
日本の浮世絵から古地図、はたまた古典芸能に関するものまで
ゆっくり見て歩いたのだった
その折り、立ち寄った店がここ
英米文学、ことに文学書が多く
さすがに母国フランスの書籍を手に取り
うれしそうにしていたのが印象に残っている
お店の方の対応もフランス人だからと言うふうでもなく
質問に丁寧な対応をされていたのが
彼女の心に気持ちよく刻まれたようで
これは日本人として誇らしく思われたものだった