患者様の意見を大切にした診療を心掛けています。
ヨットレースは、歯科での治療の進め方に、非常に似ております
大学時代はヨット部に在籍していました。
ヨットレースではタクティクス(戦術)を練り、ストラテジー(戦略)をもって挑みます。決して、風の向きだけを見ているのではありません。
事前に風の動き、潮流、波、天候、そして地理的な状況を分析します。
レース本番ではタクティクスを踏まえつつ、自艇の状況と他艇の動きを把握し、様々な事象が変化する中で最善の帆走を決定、実行します。
これは、歯科での治療の進め方に、非常に似ております。
術前の診査・診断と、治療方針の決定・治療の実施。
歯だけを診るのではなく、周囲の器官や組織の状態、処置に対する反応、そして患者さんのパーソナリティ。これらすべてを総合判断し、ベストの選択を考慮し、実行することが重要と心がけております。
学生時代は歯科疾患に関して、数多くの勉強をしましたが、究極の総義歯治療を習得すれば、歯科疾患からの苦しみからは解放されるのではないかと考えました。
そこで、大学卒業後は総義歯について深く学ぶために、大学院に進みました。
総義歯について、様々な研究をするだけでなく、実際に数多くのケース、数多くの患者様に接してわかったことがあります。
それは、究極の総義歯を作ったとしても、自分の歯以上に咬める歯はないということです。
そして、皆さん異口同音に申されます。
「もっと自分の歯を大切にすればよかった!」
「歯を失ってはじめて自分の歯の大切さがわかった」と。
こういった経験をふまえ、私の治療の指針が変わりました。
できるだけ総義歯にならないような治療、できるだけ歯を残せるような治療が、我々の治療方針です。また、歯の大切さを患者様に伝えることも、我々の使命の一つと考えております。
- 趣味・マイブーム
ウィンドサーフィン、落語鑑賞、音楽鑑賞