口コミ
立川近辺、かつて賑わいを見せていた日産自動車村山工場のそばに佇む、時代の変遷を感じさせる中華料理店に足を運んでみました。このエリアは工業地帯の変化と共に多くの食事処が姿を消し、静かな時の流れを感じさせます。そんな中、こちらのお店はまだその灯を燈し続けていますが、駐車場の不在が訪れる人々を減らしている一因かもしれません。出前をメインに営業している様子で、店内にはマンガが並ぶ棚もあり、どこか懐かしい雰囲気が漂います。
メニューを眺め、最初はシンプルにラーメンを注文しようと思いましたが、セットメニューが目に留まり「炒飯セット」を選択。炒飯と半ラーメンの組み合わせに心躍らせます。厨房からは活気ある調理の音が聞こえ、期待が高まります。
サラダから始まり、昭和を感じさせる優しい味わいのラーメン、そしてシンプルながらも心温まる炒飯。どれもが時代を感じさせる味わいで、特に炒飯はまるで母の手料理を思い出すような懐かしさがありました。ただ、ラーメンは少し味が濃い目で、麺の食感に少し物足りなさを感じましたが、それもまたこの店の個性と言えるでしょう。
訪れる人々が少なくなってしまった今でも、この中華料理店は昭和の時代を色濃く残し、訪れる人々に懐かしさと温かさを提供し続けています。時間の流れがゆっくりと感じられる空間で、心温まる料理を楽しむ。そんなひと時を過ごすことができる貴重な場所です。長きにわたり地域に愛され続けることを願いつつ、また足を運びたいと思わせる中華料理店でした。
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