手袋が良い理由
1.3つの首である『手首』を温められる
2.全身の体温調整を司る血管がある
3.重ね着をすると逆に体が冷えることがある
1、手首を温める
・「首」「手首」「足首」3つの首の周りの皮膚は薄く、太い動脈が皮膚に近いところにある
↳気温の影響を受けやすく冷えを感じやく、冷えると全身に冷たい血液が流れて、冷えの元に
・逆に「首」を温めると、血行がよくなり、効率よく全身に温かい血液が巡り、体が温まる
2、体温調整に関わる血管(AVA)がある
・脳が寒さを感じると、体から熱を逃がさないように、血液を手先や足の裏などの末梢部位から体の中心部へと移動させて、体温を下げる仕組みになっている
↳臓器に優先的に血液を送るため、手足末端の血流は減り、真っ先に冷えを感じる
・その仕組みの鍵を握るのが「AVA血管」
≪AVA血管とは≫
・四肢末梢部や顔面等にのみ存在する動静脈吻合血管(AVA:Arteriovenous anastomoses)のこと
・読んで字の如く「静脈と動脈をバイパスする」特殊な血管が通っており、それが体温を調節する役割を持つ
↳平常時には閉じているが、寒暑刺激に対して拡張をし、生体を防衛する働きなので手のひらを温めると、体温を上げる作用が!
・逆も然りで、暑さを感じた時は、手の平に熱を集めて体を冷やす仕組み
↳熱中症予防は、手の平を冷やすと◎
3、重ね着が体を冷やす理由
①窮屈な重ね着をすると血行が悪くなる
↳温かさとは本来、服のすき間にある空気が体温によって温められることで感じるもの
※締め付けられるほどの重ね着の場合、空気の層が少なくなる
②服の重さで肩が凝り、動きも緩慢に
・肩コリ=血行不良。さらに着ぶくれをして動きが緩慢になると、代謝低下
↳血流不足&代謝低下は、体温低下の原因に
③厚着をして汗をかくと、体温が奪われる
・建物内や、少し動いたときに汗をかくと、体の熱が奪われる
↳着衣が濡れると乾く過程で、体温が下がる
⚠繊維吸湿発熱ウェア(ヒートテック)などに使用されるレーヨンという繊維は、レーヨンは吸水性が高い分、乾きにくく冷えやすいので、登山、ウィンタースポーツ、ランニングなどスポーツ時には不向き
この冬は、窮屈な重ね着や、着ぶくれにサヨナラ!
お気に入りの手袋をつけて、楽しく快適に過ごしませんか?