善福寺

初代アメリカ公使館が置かれたという寺です。なのでそれを記念する石碑が建っていました。
敷地が広く、本堂も大きく、手水舎も立派、それに加えて重厚な勅使門があります。歴史の点でも、また寺院そのものも見応えあって興味深い寺でした。

麻布山善福寺は平安時代に弘法大師によって開山され
鎌倉時代に真言宗から浄土真宗に改宗したお寺さんです。

幕末には初代アメリカ公使館として
日米の友好を深めていたとのことで
今でも麻布十番近辺には大使館が多かったり
外国の方々がたくさん住んでいらっしゃるのも
わかるような気がします。

境内にある逆さイチョウは国指定の天然記念物で
樹齢750年余、木の幹はものすごい大きさです。

幕末時代にこちらのお寺に初代アメリカ大使館が置かれていたほど、歴史あるお寺です。
都内にありながら自然な風情に心休まります。
境内はとてもキレイにされていました。
英語で表記されいた石碑が印象的です。

あまり知られていないかもしれませんが、知る人ぞ知る有名なお寺だと思いますよ♪

親鸞聖人が突いた杖から生えてきたという伝説のある
天然記念物の、通称「逆さイチョウ」の
巨大な姿を見るだけでも
このお寺を訪ねる価値が大きいと思います。

記憶が曖昧なんですが
確か井上靖の小説の中で主人公の男性が
大きな木を見て歩くというものがあり
それを読んだ娘時代にこの巨木を見に行ったものです。

強く心惹かれたのは
このイチョウが戦災に遭いながら
半身で生き延びているという話だったのですが
実際、訪ねたとき痛々しい姿でありながら
命をつないでいる方の力強さには圧倒されました。

現在でも樹木まわりが１０ｍを超して
堂々たる姿を見せてくれているということですが
お寺をかこむ環境が某大手不動産が味気ない巨大ビルを建て
７５０年余りを生き延びてきた大イチョウには
なんだか気の毒で、再会しに行くのを躊躇っていますが…

でも、なんといってもその力強さには
もう一度会いたいものだと思っているのも事実です。