今日、長年言問学舎に通ってくれた生徒が３年間お世話になった都立高校で、卒業式がありました。式の終わったのが大分遅い時間で、そのあと塾へ顔を見せると言っていた予定は延期になりましたが（高校は自宅のほぼ目の前）、近々、間もなく大学生になる大人の顔で、遊びに来てくれることでしょう。
彼女は、小学校３年生の時から１０年間、言問学舎に通ってくれました。創業第１期、しかも第１号の生徒です。はじめの頃はマンツーマンで、一生懸命算数の計算問題を解いていた幼い顔を思い出すと、ずいぶん長い時が経ったものだと思わずにいられません。
受験が終わってから、もう塾には来ていなかったのですが、やはり高校卒業となると、これで完全に言問学舎も「卒業」ということになります。創業時からずっといてくれた子がいなくなるのは、さびしいものです。もっとも、彼女にとっては新しい、大きな未来への門出ですから、拍手して送り出さなければなりません。
受験の成功、合格の喜びを分かち合う時が、塾の教師としては一番うれしい時です。しかし一方で、長い間の信頼関係に裏打ちされた気持ちのつながりというものも、また何ものにも代えがたい、大きな宝です。
小学校も高校も家からすぐ近く、一番遠かったのが中学で、それでも徒歩１２、３分という近距離通学者だった彼女が、大学ではじめて電車通学をすることになる、その新しい日々に、どんな経験をし、どんな大人になって行くのか。これからは生徒としてではなく、ひとりの人として、彼女の人生を応援したいと思っています。
卒業、おめでとう！
平成２５年３月９日
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言問学舎
