五月に右肩関節の外転に関係する
棘上筋を断裂したBさんが3回目の
施術に来院されました。
棘上筋は肩甲骨上方の棘上窩から
上腕骨に付着する筋肉で、
肩関節の外転運動(真横に挙げる)
を補助する筋肉です
この筋肉を断裂してから、病院の処置で
3週間ほど固定していたとのことです。
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肩関節の挙上運動(前からバンザイ動作)は
80度しかなく、横から挙げていく外転運動
は60度しかありません。
肩関節の可動性はかなり低下した
状態です。また動作時痛もあります。
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今回は、患側の右肩関節を操作して
施術すると、回復しつつある棘上筋に
大きな負荷を掛けてしまう為に
特別なテクニックで施術しました。
反対側の左肩関節にアプローチする
ことで右肩関節の可動域を制限している
筋肉の緊張状態を緩和していきます。
神経へのアプローチです。問題ない方の
肩関節を使って施術することで、患側の肩関節の負担をかけないて施術できます。
施術ごとに可動性テストをしますので、
その度にBさんに可動性アップを確認して
もらいます。Bさんも「おぉ〜!」と
驚いてます。
2〜3回行い、挙上運動は140度、外転運動は160度まで挙がるようになりました。
患側を施術の為とはいえ、動かしすぎると
回復しつつある筋肉を傷めてしまうことも
あります。特殊な方法ですが、痛くない方の
肩関節で行う施術は、安全で負担の
ない方法です。
