8か月ぶりにいらしたNさんは、
4月から一ヶ月半続いている右股関節の痛みを訴えて来院されました。
─ー─━─━─━─━─━─━─━─━─
昔から股関節の痛みは時々あったものの、今回はずっと痛みが治まらず、病院に受診したものの、股関節の関節窩が浅いので年齢的なものだと言われ、シップと痛み止めの処方のようでした。
座位で膝上げテストすると、左膝は15センチほど上に挙げることができたが、右側は3センチと極端に挙がらない。座位でも常に痛みを感じる状態です。
また仰向けで股関節を曲げる検査では、30°程屈曲、内転(下肢を内側に倒す)はほぼ0°。
─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
骨盤の右仙腸関節の可動性をアップさせる為に仙骨調整を太腿を操作して行う。
腸腰筋の硬直も見られるので、そこも弛めると股関節の屈曲が30度→80度までアップ。
骨盤の歪み、骨盤右側の下方変位を骨盤前面の僅かな圧迫誘導操作で調整し、下肢の動きを利用して腸腰筋と殿部の梨状筋を瞬間調整します。
これにより屈曲も110度まで動き始め、内転も60度まで大幅に改善しました。座位での膝上げも10センチほど挙げることが出来ました。
当初は関節の変形というよりも、周囲の筋肉や筋膜も制限が強いことが分かりました。この施術を継続することでいい状態をキープできると思います、とお伝えするとNさんも非常に喜んでいました。
