Gさんは、北関東から踊りを習いに南浦和に来ました。
ただ1か月前から左肩関節が急に痛みはじめ、当初の痛みは強くなかったものの、次第に就寝中も痛みはじめました。ご近所の接骨院でほぐし主体の施術を受けて、少し改善したものので、まだ朝方に痛み出す状態でした。
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早速診てみると、左肩の外転(肩を真横から上げていく)検査では、80°まで。上腕から肩関節にかけて痛みが出てきます。また屈曲(肩を前から上げていく)検査では110°まで、屈曲は多少いいですが、痛みを伴っています。
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Gさんに仰向けで寝てもらいます。
左肩(上肢全体)を屈曲させつつ、背筋を操作すると、屈曲しにくかった肩の可動域が広がっていきます。あまり痛くないと言われるので、5〜6回背筋を操作して屈曲の角度を深めていきます。Gさんも、ほぼ触れるだけの背筋操作で可動域が変化するので不思議がっています。
肩関節の問題の場合、頚椎の検査は欠かせません。
Gさんの頚椎も、仰向けで触診してみると頚椎右上部と左下部に筋肉の硬さや頚椎の歪みを感じます。押してみるとGさんも圧痛を感じます。
頚椎の軸調整を2種類、それぞれ2回づつ行うと、その度ごとに筋肉の硬さが緩んでくるのが感じられます。再び押してみてGさんにも圧痛の軽減を確認してもらい、歪んでいる頚椎の出っ張りがなくなっているのを確認してもらいます。
Gさんに起きてもらい、座位で肩関節の外転と屈曲の検査をします。外転は160°まで、屈曲は180°まで動くようになり、Gさん自身も驚いています。なお、まだ動作の途中で引っ掛かるような痛みも散見しますので、肋骨調整をすることで痛みを軽減して、外転も180°まで行くようになりました。
これまで、ほぐす施術中心だったので、肩関節以外の部分の操作で改善していくことに対してGさんは驚いたようです。「もう元には戻らないんでしょうか?」と聞かれました。私は「初回の施術で大きな改善を見ていますが、かなり重度の症状なので少し戻ってしますでしょう。三歩進んで一歩戻るような感じでご理解ください。でも改善の端緒となれば、当初の痛みまでは戻らないと思います」と説明させて頂きました。
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埼玉県さいたま市南区南浦和2丁目41−19