《男性 30代 左肩甲骨内側の痛み 10月17日の週》
Hさんは左肩甲骨内側で背骨の左側の痛みで来院されました。今回は前日に続き残存する背部痛の施術を行います。いわゆるギックリ背中と言い、体を捻ったり曲げたりすることが出来なくなります。
<検査>
前日の検査では、肩甲骨回りの症状なので、まず座位で左肩を真横から上げていく検査をしました。肩を前方に挙げるのは、肩甲骨の動きが少ないため比較的やりやすいのですが、真横からは肩甲骨の柔軟性が必要なので、この検査を行い状態をみました。検査では、約100度くらい、床と並行になり重たくなり、その少し上で動きが止まります。痛みも伴います。右肩も同様でした。
次に体幹を左右に捻じってみました。右への捻りは約30度くらい、左は約10度くらいでギクッとして止まります。背骨の胸椎5/6番に変位固定されていてました。
本日は肩関節の動きは大幅にいい状態ですが、体幹の捻じりはスムースになったものの、依然制限が残った状態です。
<施術>
Hさんには仰臥位になってもらい、骨盤の残存する歪みを臀部の筋肉を調整していきます。次に頸部にあった歪みですが、前日の調整でかなりよくなっており、肩関節の機能が回復していることで分かりました。
次にベッドに座ってもらい、新しいアプローチとして左の指を操作しながら、体幹を捻ってもらいます。痛みが減り左への捻じる角度がよくなっているので、指への操作を繊細な圧を加えながら行いました。
指へのアプローチが効いてきて、体幹の動きがかなりよくなってきたので、操体法の技法で骨盤〜背骨へのアプローチをしてみました。片足を胡坐にしてもらい、操作を加えながら体が楽になる動きをしてもらいます。
体幹の捻じり動作は、若干違和感があるものの大幅によくなりました。
体には「肩」「首」など部位ごとに名前がありますが、不具合が生じると「首痛」「肩痛」というように部位にだけ意識が集中してしまいます。また施術も「部位」にだけ集中するきらいがありますが、不具合は体の動きの連動の中で生じてる場合が多いので、隠された原因(連動を阻害する要因)を見つけなければなりません。
そうすることで、本来の身体の連動がスムースになっていくのです。
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