《ここでは、実際の施術について記載していきます》
Eさんは自宅で椅子から立ち上がる時に腰椎5番の左側に強い痛みを訴え来院。
先週来院され腰部の動きが改善していきました。今回は、まだ腰部に痛みが残存しており、また右下腿(下方)に時々シビレが走るとのことで、今回はその改善を行います。
<検査>
まず立位で腰部の回旋の具合はOK、屈曲動作(腰を屈める)もかなり深くまでOK、反る動作で痛みが生じてきます。右下腿のシビレについては、大腿部の筋肉が外側に捻じれていました。捻じれは筋腹をたどれば判明しますが、自覚症状はありません。この状態では、腰部の腸腰筋の異常緊張が生じています。
また、座位では肩の外転動作を行いますが左右それぞれ90度(床と並行になるくらい)で非常に可動域が悪く、痛みも生じます。(今回は主訴ではないので、腰部の調整で変化するか見てみます)
<施術>
仰向けで膝の動きによる調整を行い、回旋角度をアップさせます。腰の反りは下肢の筋肉の操作を行うことで回復しやすくなります。
右下肢の筋肉を操作することにより、大腿部の外側への捻じりが戻ってきます。筋肉操作でも、捻じりが再度起らないようなテクニックを用います。何回か行うと、つま先が外側に倒れていたのが真っすぐに立つようになり、右下肢の捻じれは解消してきました。それに伴いシビレも薄くなってきました。
腰部と下肢のシビレを調整し、座位で改めて肩関節の外転をみると90度→140度ほど改善しています。
そこで、両上腕の筋肉にそっと触れます。皮膚操法を行うと手の感触に「フワッと」した緩みを感じました。そこで肩を外転すると180度まで楽に動けるようになりました。
ちなみに、体の反応を知って頂くために今一度上腕をマッサージして、結果的に強めの刺激を入れてみました。肩の外転角度は120度で詰まるような感じになり、上肢が重たく感じるようになりました。
ソフトな刺激は脳をトランス状態にして筋緊張をリセットすることも可能です。 逆に気持ちはよいけど、強めの刺激は逆の反応を起こすこともあります。
今回はその説明をして、最後にソフトな刺激を行い肩関節まで改善しました。
カテゴリー別
日付別
概要
住所
埼玉県さいたま市南区南浦和2丁目41−19