ゆきけん

幸来軒

3.31
口コミ
1件
写真
7件

口コミ

佐賀で食べた中華そば

4.50
投稿日
予算
¥500

佐賀に出張に行ったとき、「佐賀ラーメン」という情報誌でリサーチしてみると、この店は醤油ラーメンが美味しいのだと掲載されており、4ツ星が付いていました。
この店のある唐津の和多田本村という場所には初めて行きましたが、ニュートーヨーとかいうパチンコ屋の隣にある小さなお店でした。
お店に入ってみると、推定年齢60歳位のご夫婦がやっておられ、メニューはラーメン、醤油ラーメン、チャンポン、カレーラーメン、カレーライス、丼物など、ラーメン屋というより大衆食堂に近い品揃えでした。
ニコニコ笑顔の奥さんに「何にしましょうか」と促され、私は迷わず醤油ラーメンにしましたが、その後入店してくるお客さんは、普通のラーメンを硬麺で注文する人が多いのです。
そういうお客さんを見ていると、なぜだかちょっぴり後悔してしまう私。
注文してまもなく、その日有料道路で千円札を遣い切ってしまっていたので財布の中に1万円札しか入っていないことを思い出し、奥さんにそのことを打ち明けると、即座に両替に走ってくれました。
店の書棚を見ると、例の「佐賀ラーメン」という冊子がこの店にも置いてありました。
自然と手に取り、この店が掲載されているページを開いてみましたが、やはり一番人気は醤油ラーメンだと書いてあります。
そのラーメンの写真は実に旨そうな醤油ラーメン。モヤシに細麺。澄んだ琥珀色のスープが味の想像に拍車をかけます。
間もなくして醤油ラーメンが完成し、私の目の前に。
早速写メで撮影し、手元の情報誌の写真と見比べてみます。
おいしそうな料理の写真を見たあとに、その料理が目の前に現れるというミニサプライズを体現しながら幸福感の絶頂にあるはずの私。
しかし、情報誌の写真と実際のラーメンの写真の違いにいち早く気づいてしまいました。
写真ではチャーシューが4枚載っているのに、目の前のラーメンには2枚しか入っていません。
そのことを人の良さそうな老店主に問い質すこともできず、両替してもらった負い目もあって、印刷ミスなんだこれは。おそらく写真はチャーシューメンなのに製本所がラーメンだと書いてしまったのだろうと自分に言い聞かせ、その醤油ラーメンに箸をつけてみました。
そのお味は、それまで後悔しかけていた私の気持ちを吹き飛ばすほど、実にうまかったです。
まず、スープは鶏ガラで丁寧にとられたコク深い味わいで、ネギ油と思われる香油の香りがします。
麺は細めのストレート麺で博多ラーメンとはちがったモチモチプリプリした食感の麺でちょっと濃いめのスープに良く合います。
さらにチャーシューが旨いのです。
豚肉の旨さが凝縮されたような柔らかくジューシーなお肉はラーメンのスープを程よく吸っており口に入れると旨みがじゅわーっと広がります。
ここで、ああ、このチャーシューが4枚あるともっと美味しさが味わえるのにな〜。などと思いながら、あっという間に完食してしまいました。
この日、お隣のパチンコ店が閉店作業をしているとかで、パチンコ屋が廃業してしまうと客足の影響をモロにかぶってしまう幸来軒のご夫婦は深刻な表情で作業を見守っていました。
パチンコ店の関係者だと勘違いされた私は、「何とかならないのか」とすがるような目で言われましたので、食べ終わったあとパチンコ店に赴き、作業している人にそれとなく探りを入れてみると、福岡の大手パチンコ店が入れ替わりに入るのだそうで、そのことをご夫婦に伝えると顔色がぱっと明るくなり安堵の表情を浮かべられたのが印象的でした。
昭和50年代の雰囲気を感じられるラーメン屋です。

そして、今日またこのお店で気になっていた「普通ラーメン」を食してきました。
と、申しましてもチャーシューメン。
スープはいまいちでしたね〜。醤油ラーメンほどのインパクトは感じませんでした。
しかし!しかしですよ。このチャーシューが度肝を抜く旨さ。サービスの良さ。
厚さ10ミリ近くはあろうかというお肉が惜しげもなく9枚入っていました。
先日、ラーメン紹介本の写真に2枚チャーシューが多かったので損をしたような気分になっていましたが、今回はそれを取り戻してお釣りが出たような気持ちです。

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写真

概要

店舗名

ゆきけん

幸来軒

ジャンル

電話番号

住所

佐賀県唐津市和多田本村5-45

アクセス

最寄駅
バス停
  • 丸宗から87m (徒歩2分)
公開日
最終更新日

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