らーめんいちばん

ラーメン一番

3.42
口コミ
1件
写真
4件

旨いラーメン食べれます

口コミ

唐津の昭和を伝えるラーメン屋

5.00
投稿日
予算
¥500

松浦橋から市役所方向に向かうと、左側に赤い暖簾を出した小さなお店があります。
それがこのラーメン一番。
暖簾とテント地の看板には「ラーメン専門店」と書いてあり、その風貌から昭和の匂いを感じます。
私が小学生の頃、田川市の後藤寺商店街裏通りにあったラーメン屋が、暖簾にラーメン専門店と白抜きしていたのを思い出し、ずいぶん前から気になっていた店でした。
ラーメン専門店っていい響きだと思いませんか?
この頑固そうな言葉の響きと、自分の幼少時の記憶を重ね合わせ、つい自分の頭の中にここで提供されているラーメンの姿を勝手に想像して、一度食べてみたいと思っていたのでした。
私の想像するラーメンとは、やや小ぶりの丼(これには雷文模様と龍の絵が描かれている)に熱々の濃厚な豚骨スープ。湯気と共にぷーんと獣臭い香りが立ち上がり、麺はやや細めのストレート。具は大ぶりのチャーシューとネギ、焼き海苔。
こんなラーメンだろうと思い込み、この店の前を通るたびに気になって仕方がありませんでした。

駐車場はありません。
真向かいのコンビニで冷たい烏龍茶を買い、レジで一声かけて駐車させてもらいました。
コンビニの駐車場は広いですけど、無断駐車はいけません。

かなり貫禄のついた暖簾をくぐると、狭い店内にはオープンキッチンをL字型に囲むカウンターがあり、その厨房にケーシー高峰にヅラを被せて頬かむりさせたような年配の奥さんが立っていました。
お客は常連のような男性が二人。チラリと見るとお客の手元にある丼には雷文も龍も描かれていません。
壁の品書きには、ラーメン450円とありますので、即座にそのラーメンをオーダー。
ケーシー高峰似の奥さんがニっと前歯を出して笑ったような顔をしたあと調理を開始します。
先客はL字カウンターの両端に座っており、私を挟んで会話を続けますので、この二人が近所同士であることや、唐津の伝統的なお祭りである「唐津くんち」が近いということなどがよくわかりました。
こうしたアットホームな雰囲気に包まれながら、間もなくしてラーメン完成。
目の前に現れたその丼には、やはり雷文も龍も描かれてはなく、青い模様の入った品のよい丼にスープがなみなみと入っています。
そのスープの色は何と焦げ茶色です。そして見るからに厚切りの柔らかそうなチャーシューが2枚。キクラゲ、モヤシ、青ねぎが彩りよく添えられています。
それにしても濃い色のスープです。まるで醤油ラーメンのようですが濁ったスープに沈んだ麺は外観からは全く見えません。
箸で麺を持ち上げてみると、予想だにしなかった太い縮れ麺が顔を出しました。
あ〜、北海道風の醤油ラーメンだったのか。
しかし、品書きには醤油とも味噌とも書いてなく堂々とラーメンと書かれているのが良いですね。
自分の想像が見事に外れ、やや落胆と驚愕。
持ち上げた麺をそのまま啜り込むと、そのシコシコと腰のある麺の食感が堪りません。
スープがかなり濃いです。トンコツ醤油味のような、やや酸味がかった感じは味噌のようでもあるし。とても文章では表現出来ない初めての味わいは、一言に直すと「旨い」です。
厚切りのチャーシューが見た目通りに柔らかくて、ジューシーで麺とスープにとてもよく合っています。
それから、モヤシとキクラゲのシャキシャキした食感も、存在感があって良かったですよ。
この日2杯目のラーメンが予想を大きく外れた北海道風のラーメンであったことから、完食も難義しそうに感じた私でしたが、これまた予想を大きく外れたその旨さに一気に完食しました。
いやあ、旨かったですよ。
食べ終わって、思わず奥さんに「旨かったー!」と言うと、頬かむりの顔でまたニっと前歯を見せてくれました。
昭和の香りをそのまま残したようなラーメン一番。地元のレアな情報もここでキャッチ出来ます。


39

写真

概要

店舗名

らーめんいちばん

ラーメン一番

ジャンル

電話番号

住所

佐賀県唐津市栄町2585-1

アクセス

最寄駅
バス停
  • 栄町から59m (徒歩1分)
公開日
最終更新日

店舗・施設の情報編集で最大60ポイントGET