賃貸の構造は主に4種類あります。
①木造(W造)
②鉄骨造(S造)
③鉄筋コンクリート造(RC造)
④鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
それぞれの構造の特徴となるメリットやデメリットを見ていきましょう。
①:木造(W造)
木造は、土台や柱など主要部分に木材を使っている建物のことです。
木材は吸湿性や吸収性に優れており、季節によって気候が変化する日本の風土に適しています。
木造は軽量のため施工性が高いというのが特徴で、地中に杭を打たなくても建築できることも珍しくありません。
木造のメリットは、通気性が良く湿気や熱がこもりにくいことが挙げられます。
また、木造の賃貸住宅は建築費が低く、他の構造と比べて家賃が低い傾向にあるのもメリットです。
一方、木材を使用しているため音が響きやすく、耐震性に不安があることに注意しなければなりません。
②:鉄骨造(S造)
鉄骨造は、建築物の骨組みに鉄骨を使っている建物のことで、この「S」はSteel(鋼)の頭文字からきています。
鉄骨造には軽量鉄骨造と重量鉄骨造という2つの種類があり、鋼の厚みが6mm未満は軽量鉄骨造、6mm以上の厚みがあるものが重量鉄骨造です。
鉄骨造のメリットは、鉄骨を使っているので木造よりも耐震性が高く、重量鉄骨造の場合は木造より防音性が高いことが挙げられます。
また、鉄筋よりも安価な材料を使っているので、トータルのコストを抑えやすいというのもメリットです。
デメリットは、通気性や断熱性が低く、夏は暑く冬は寒いことが挙げられます。また軽量鉄骨造の場合、音が響きやすいことにも注意が必要です。

③:鉄筋コンクリート造(RC造)
鉄筋コンクリート造は、鉄筋をコンクリートに埋め込んだ部材を使っている建物です。
鉄筋は引っ張られる力に強く、コンクリートは圧縮への対抗力が強いという特徴があり、この2つを組み合わせることで優れた強度を実現しています。
鉄筋コンクリート造のメリットは、耐震性と耐火性に強いことが挙げられます。また、コンクリートは密度が高いので、音が響きにくく遮音性に優れているのもメリットです。
一方デメリットは、気密性が高いことから湿気が逃げにくい性質があるため、結露が出やすくカビが発生しやすいことが挙げられます。
また建築にかかるコストもネックとなり、その分家賃も高めに設定されているところが多くあります。
④:鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄骨の周りに鉄筋を組み、さらにコンクリートを施工した建物のことです。
こちらは他と比較して特に頑丈なので、タワーマンションや高層ビルなど大規模な建築物に使われています。法定耐用年数は47年ですが、適切にメンテナンスを行えば規定の耐用年数を超えても十分に住み続けることが可能とされています。
鉄骨鉄筋コンクリート造のメリットは、鉄筋コンクリート造よりも耐震、耐火性に優れていることです。
また、気密性が高いコンクリートで施工しているため音が響きにくいというメリットもあります。
一方デメリットは、建築にかかるコストが構造上では一番高く、家賃が高額となるケースが多いです。
エイブルネットワーク新前橋店
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