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TPLOとは膝関節の中にある前十字靭帯が切れてしまった際に行う一手術法です。
人では靭帯の再建などをするようですが、犬の場合は全く異なる方法がとられています。
膝から下にある脛骨という骨の膝に近い部分を扇形に切り、力学的に安定化する位置まで回転させ、プレートとスクリューによって固定をします。
TPLO法は10年ほど前から行われるようになり、現在のところ最も予後が良いといわれています。それでも、完全な手法というわけではなく、長期的に見て関節炎に移行することは避けられないようです。
ですので予防が一番大切だということになりますが、靭帯が切れない為には、膝への負担を減らすことぐらいでしょう。肥満にさせないようにする。滑りやすい床でのボール遊び、階段の上り下り、活発な運動を避けることで、膝への過度の負担を減らしてあげて下さい。
顎が骨折する事があります。
原因としては、けんか、落下や交通事故といった大きな力が加わった場合、時に歯周病が原因で骨が溶け折れてしまう事があります。
顎の骨が折れた場合、写真のように骨が露出する、つまり開放骨折となる事が多いので、できるだけ早く治療を受けてもらった方が良いです。
¥540(税込)
最新の情報では1歳以上の犬猫の9割以上が歯周病を持っていると言われています。生後5〜7ヶ月で乳歯から永久歯に徐々に生え変わりますが、その頃からの歯磨きができるように取り組みを始めましょう。
汚れがない状態で歯磨きができるようになれば、キッチリと磨ければ、1日1回で十分です。歯磨き習慣を、家族のみんなで身につけましょう。協力的なペットであれば、2分あれば外側と内側も磨けます。
犬と猫では歯磨きの導入に違いがありますが、いずれにしても喧嘩にならないよう、ペットの性格も考慮して行う必要があります。
歯ブラシは何種類か揃えて、ペットの口腔環境や歯の状態に応じて使い分けると良いでしょう。
大腿骨頭切除術は、大腿骨頸部を切断し、いわゆる偽関節を形成する手術です。
適応症は、骨関節症、大腿骨頭や頸部の骨折、大腿骨頭壊死(レッグペルテス)、再発性の股関節脱臼などとなります。
本例は発症からオペまで3ヶ月あまりわずらっており、筋肉が相当落ちています。また、手術の数日前から相当足を痛そうにしていたとの事で、果たしてどれくらいで機能が回復してくるか未知数でしたが、非常に短期間で足を使ってくれるようになり、私達もほっと一安心です。
動画は、当院の最初のページにあります(「店舗情報」のページ)。当院にて手術をして8日後の様子です。
痛みが相当減っているのでしょうね。こちらを見て尻尾を振ってくれる表情にも現れているような・・・。(笑)
お大事にして下さいね。
動物の歯科治療とひと言でいっても、様々な治療があります。産まれた直後から、口は、生命を維持するための食事・エサをとるために最も重要な器官です。その口に問題が起きた場合、遅かれ早かれ生命または生活に支障が出るのは想像に難くありませんよね。
いわゆる奇形をもって産まれてしまったり、歯がうまく生えてこなかったり、また抜けてくれなかったり、上下の顎の長さのバランスが悪かったり、(人で多い)齲蝕や、犬猫で多い歯周病といった感染が起きて抜けてしまったり、歯や顎が折れてしまったり・・・、腫瘍ができる事もあります。本当に多種多様な病態があります。
ただ、動物の場合、口に問題があっても、口の中がよく見えなかったり、見させてくれなかったり、痛いと言って話す事もできませんし、痛いだろうと想像できてもそういう仕草を見せない事も多くガマンするものなのです。
ですので、少なくとも異常があると思われる場合はできるだけ早く、来院して頂くべきですし、異常があると思わなくても、定期的に口の中を獣医師に見てもらうべきです。
また、犬猫は歯周疾患が非常に多いので、小さいうちから歯磨きができるように取り組みましょう。お気軽にご相談ください。
【当院でおこなっている歯科】
口腔内検査/歯科レントゲン検査
抜歯/歯周外科
歯内治療(生活歯髄切断法、抜髄根充)
矯正学的治療(外科的、受動的)
顎骨折
顎関節脱臼
オーラルケア指導
頬(目の下)のふくらみや膿や血液のような液体が出てきて、いつまでも治らないという症状で困っていませんか?
これは歯の根尖周囲が化膿しており、原因として、その歯は歯周病か破折(破が折れている)を起こしている事が強く疑われます。歯周病が原因となっている場合は抜歯、破折の場合は抜歯か抜髄根充という治療をします。いずれの治療をしても、治療後、ほぼ1週で快方に向かいます。
治療のためには、まず全身麻酔下にてレントゲン検査を含む精密検査を実施し、現況を把握したのち治療方針を定めます。
骨折手術は原理原則に基づいて行う必要が有ります。
AO Veterinary medicineのBasicコース(2008年)、
Advancesコース(2010年)をはじめ、様々な
学会やセミナーに参加し、日々研削をつんでいます。
プレートとスクリューによる内固定や、髄内ピン、
創外固定等、骨折部位や状況、年齢、生活環境など
に応じて、適切な固定を選択します。
他院からの相談や紹介も多く、出張手術も引き受けています。
遠方からの来院も、まずは電話でご相談ください。
本症例は他院にて手術を受けましたが、残念ながら理想的な治癒とはなりませんでした。紹介を受け、当院にて再手術をすることになりました。手術部位は前腕部(橈尺骨)です。この部位の変形融合は、典型的に外尾側に3次元的に変形してしまいます。
非常に大きな変形を起こしているため、2カ所で骨切りをし、通常使うプレートよりも長いプレートを使って固定をしました。7ヶ月の固定後、うまく理想的な形態に治癒を導く事ができ、機能は完全に正常に戻りました。
膝蓋骨脱臼とは、膝にあるお皿状の骨が、内側か外側、場合によっては、同一の膝でも内側に外れたり外側に外れたりする状態をいいます。膝蓋骨は太ももにある大腿四頭筋の力を効率よく膝下に伝えるためにありますが、脱臼する事により力が伝わりにくくなります。また膝蓋骨と大腿骨が適切ではないところでこすれる事で軟骨に炎症がおこり痛みを伴う事もあります。
脱臼の状況によりグレート分けされますが、そのグレード分けが手術の内容に反映されるわけではなく、どのような手術をするかを決めるのは術者の知識と経験、好みによります。
後ろ足に間欠的(ときどき)跛行(いわゆるびっこ)が見られるとかバレリーナのように後方に後脚を伸ばす仕草などは、膝が不安定になっている事があり、膝蓋骨脱臼を起こしている可能性があります。
また、同様に後肢の跛行が見られる前十字靭帯断裂という疾病がありますが、この場合は、跛行はいつまでも続くかのようにしつこく、おすわりもできないケースが多いので、より積極的に手術を検討すべきです。
上記症状が見られる場合は、当院にご相談ください。
歯石は、歯の表面についたプラーク(細菌とその産物の塊)に、カルシウムがくっついたものです。歯石そのものは悪さをしませんが、歯石は表面がざらざらしているのでプラークが付着しやすいことから、歯石除去を受けた方が良いです。
歯石除去は歯科治療をする前に、正確には口腔内検査とレントゲン検査をする前に行います。歯石除去をしてからでないとお口の評価が正確にできないからです。つまり、歯石除去が目的ではなく、あくまでルーチンといえば良いでしょうか。
ですので、事情が許せば、歯石除去を受けるだけでなく、歯周ポケットの深さの測定や歯科レントゲン検査を受け、見えていない歯周組織の評価も受けられるのを強くお勧めします。
なぜ歯周組織の評価をするかというと、犬猫では歯周病が非常に多く見られるからです。歯石がついていなくても、歯周病になっている歯は非常に多くあります。それは、歯石はなくてもプラークがついており、プラークが歯周病の原因だからです。プラークは身近なものでいうと、キッチンのぬめりです。どこにぬめりがあるかは触れば分りますが、見ているだけでは分りづらいものです。
当院ではご紹介いただく歯科症例はかなり重度なものばかりで、歯石除去だけを依頼されるケースはほとんどありませんが、こういった説明をさせて頂くと、例えば1本の歯が折れているだけのケースであったとしても、まず全ての歯の歯石除去をして、深さを測って、レントゲンを撮ってという一連の検査をして、お口全体の評価をします。
その後、治療の優先順位を決め、1本1本歯の治療をしていきます。やるべき事があまりに多いと、2日に分けて行う事もまれにありますが、ほとんどは1日で検査から手術まで終えます。
とはいっても、とても時間がかかり、重いケースでは3時間半〜4時間もかかってしまう事もよくあります。私だけでなく助手も長時間同じ姿勢で行いますので、大変な重労働だと認識しています。
でも、処置後1週で経過観察に来て頂く時は、様々な症状が口からきていたんだと飼主さんが自覚され、とても喜んで頂けるのが、私をはじめスタッフ皆の励みになっています。
お口の事でお悩みがあれば、是非一度ご相談ください。
緊急、特に口腔内の事例を挙げておきたいと思います。
破折が比較的おきやすい事だと思いますが、正直なところ、「今、歯が折れた!」と言って来院されるケースは非常にまれです。知らないうちに折れている事が多いのです。
他の口にかかわる急を要する事としては、<事故や喧嘩などで歯が脱臼する(抜けるとか移動する)ことに気づく場面>が起こりうる事だと思います。
できるだけ早く来院して頂き、歯を元の位置に整復し固定します。多くの場合、根尖の血流障害により、歯髄壊死を起こすため、後々、歯内治療(抜髄根充)を必要とするケースがほとんどだと認識して下さい。歯内治療は成功しない事もありますが、経過観察としてのチェックは麻酔下でのレントゲン検査となります。その検査や麻酔がいやな場合、また患歯があまり機能が高くないとか、費用的な負担を減らしたいという飼主さんの意向であれば、脱臼した歯を抜いてしまうのがもう1つの選択肢となります。抜歯すれば経過観察のレントゲンは必要ありません。
掲載の症例は、同居犬と喧嘩をし受傷後、かかりつけにいき、当院をご紹介いただきました。
1ヶ月半後、歯の変色や内歯瘻といった歯髄壊死の兆候は見られず、レントゲンでも根尖周囲の骨透過性亢進もありませんでした。それ以降も異常は認めていないため、追加処置はせず経過観察としています。