イメージと実感が繋がった瞬間が「あ」
私もおかやま100キロ参加組です。流石に私は草履では無理でしたが、先生と10km程は一緒に歩きました。最初に少しと半分過ぎた頃から少しです。
ペースが変わらない。それがこの100キロにおいてどれだけすごい事か。草履で。それは実際に「自分が歩いて」はじめてわかりました。普通は無理ですって。足が痛い、前に進まない、体が重い、しんどい、疲れる。
なんで先生は淡々と身体が前に出るのか、進むのか。坂道になってもペースが変わらないってどういうことなの?もう50km歩いている状態ですよ。こっちのペースが落ちるので相対的に先生が早く感じる。スイスイ進むので。
これが「歩く」と「運ぶ」の違いなんだと勉強になりました。私はやっぱり「歩いている」訳ですよねこれ。でも先生は「運んでいる」状態なんですよね。その言葉の意味、違い、自分で実際に歩いてみると、先生を追いかけていると本当によくわかります。
そうなると、逆にこれも気づいた。これは大発見だったと思う。
「運んでいる人、、、、殆どいなくない?」
そう、100kmを歩く猛者の人たちもみんな「歩いている」のが良くわかります。体の運びが「運ぶ人」と全然違うんですよね。
ちょっと安心もしました。「先生みたいなステージの人だらけ、って訳でもないんだな」と。ちょっと自分が「できていない生徒」みたいに感じていたので。
2軸歩行というふんわりとした言葉が、目の前で具体的なものとしてあらわれた。その凄さは距離を重ねる程に見えてくる。力にゆだねる、力を流すことによる効率化された移動。凄い綺麗ですよ。淡々と。私達のグイグイとは全く違う。
先生がいつも言っていた、ペタン歩き、足上げ歩行、みぞおち歩行、腕回し歩行、全部見て学ぶこともできました。本当に楽しかったです。
次も出るかと言われると、流石に考えてしまいますが、これだけ沢山の人の歩行を勉強できるとなると先生があちこちの100kmに出ているのも納得しました。
草履で100km歩く先生は、やっぱり「運ぶ人」だと思います。
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