あんのうん さん
2025-02-12

自分の中で納得しました

5.00

同業者です。開業の理学療法士です。整体院やっています。

こちらに来る前はPT/OTに特化されていた(と思う)整体セミナーを受け、開業に至りました。売上的には順調です。その点は有難い。

ただ、身元がバレないからこんな事を堂々と白状しますが、仕事にやりがいを感じる事ができていません。ただ、ただ売り上げを上げ続けているだけの状態です。

習った通りに言葉を出し、予約を先々まで取り、施術をする。それも短時間で。自分が何をしたかったのか。お金が欲しかったのか。やりがいが欲しかったのか。仕事がどうしても指示待ちになるのでそれが苦痛で仕方が無かったから独立をしたのに、結局やっている事は同じ。

相手が誰であろうと対応が同じ、言葉も同じ。やっている施術も同じ。金太郎飴の様な毎日で売り上げは確かに上がる。PTを信じてくれる人たちがやってくるから。凄い胸が痛くなりました。だからここに来ました。答えが見つかるのではないかと思って。

1年くらいお世話になったのですが、お陰様で自分なりに答えが見つかりました。

この人にはかなわない。辿り着けない。それが私の結論です。

色々な方が仰る「ステージが違う」「次元が、格が違う」という言葉は本当にその通りです。根本的に設計図が違う。

施術家として提供するサービス、技術。それはこの先生からすれば「オマケ」なのです。何より最優先にされてるのは「ヒトのカラダの分析」です。その掘り下げの途中で零れ落ちる知識や経験、技術がサービスとして提供されています。

わかる人にはわかると思いますが、この時点でもう規格外なのです。

私達は殆どが仕事、それ以外を分けています。「仕事だから」という理由で取り組んでいる人が圧倒的に多い。だから仕事以外の時間ではカラダの事はそこまで意識にあがりません。「業務外」だからです。

この先生は違う。「歩く」「立つ」「走る」「動く」全ての日常が研究対象であり実験であり、自分以外の人は「貴重な教科書」です。街中で出会う人全てが教科書になっています。だから思考が止まらない。

来るたびに先生の考え方に変化が起こるのは「日々考え続けているから」です。「毀誉褒貶」でも「朝令暮改」でもない。どんどんブラッシュアップされているだけです。

ライフワーク化していると言って良いと思います。こんな人、少なくとも出会ってきた開業PT/OTには1人もいなかったです。皆、如何に短時間でより多く稼ぐか。それを第一に開業に向かっていました。※言葉は立派でもサービス内容がビジネス的(高単価かつ短時間)というか。

プロは短い時間で纏めるもの。そう信じていた時期が自分にもあります。開業直後はずっとそうでした。

でも、どこかで何となく気付いてもいました。「知らない人に向けて手抜きをしているだけだ」とも。

色々な言い訳を自分の中で用意してやり過ごしていましたが、ここに来て全部吹き飛ばされました。何も言い訳できない。先生のカルテを見せられて、検査を受けて思った事。

「ああ、これが本当の整体だよな」という事。

丁寧にカラダをみて、思考し、原因と結果を結び付けていく。そして可能性をリスクの小さい順に、カラダが喜ぶ流れで育てていく。

自分で自分のカラダをお世話する事。手間を掛け、暇を与える事(ここ、受け売りです)

自分がなりたかった理想像がここにありました。ただ、そこに至る道筋を見せつけられると自分には到底できない。どうしてそこまで楽しめるのか。

これがビジネス感覚で開業した人間と、強烈な使命感、目的意識を持った人間の差なのでしょうか。

1を聞いて10を知る。それができる層がきっと「職人気質」と呼ばれるホンマもんになっていくんでしょうね。

売上ばかり追い掛けている人は一度経験しておいた方が良いと思う。背中を向けるのだってアリです。

ただ、ホンマもんを肌で感じておいて損は無いと思います。

あ、あと「あの先生は矯正しない、それはできないから」と言う同業何人かに会ったことがあります。※彼らは実際には受けていなかった。

確かに先生は殆ど矯正をしません。しても最小限です。

これは矯正を受けたレアケースとして言わせてもらいたい。

Youtubeでよく見るパキポキ動画。それの半分以下の小さな動き。そして1本だけがポコンと動く。滅茶苦茶スマート、コンパクトです。

関節矯正、というかその段取りが滅茶苦茶上手です。だから矯正が本当に小さくポコン。でした。

先生は「できない」ではなく「できるけど、しなくなった」側です。間違いない。

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