感じた瞬間に世界が変わる
ああ、こうなるのね。こういうことね。
これが私の率直な感想。
最初からあった訳ではない、いつの間にそうなっていたのかもわからない。
きっと変化自体は起こっていた。ただ私が気づいていなかっただけ。
「感じ取ってあげてください」と先生は言う。まるで体が声を発しているかの様に。
特徴的な物言いをする先生だな。最初はそんな印象から始まった。
施術を受けて、宿題をこなして。何かが変わった様な、変わらない様な。手応えがあるような、ない様な。
そんなふんわりとした時間を過ごしている中で、1つ宿題をこなしているときに突然「ふわっ」と降りてくる感じ。
これが時々耳にしていた「あ」という瞬間かと気づく。
今まで意味がないことのように感じていたもの。そうか、そういうことか。
私は動きの変化を追いかけていたんだ。そうじゃない。変わったのは動きではなく「感覚」のほうだ。
感覚が変わって動きが追い付いてきた。そうかそういうことなんだ。
1つの感覚が変わることで、次の感覚に影響が及ぶ、その先にも広がっていく。
ああ、体が繋がっているってこういうことだったのか。スッと落ちていく瞬間。
ここ。
ここで自分は自覚をしました。初めて気付いた
自分の体が確かに違うことに。変わっていることを初めて自覚できた。
これが身体の声を聴くということか。そうか、そうだったのね。
世界観がクルッとひっくり返る瞬間を迎える。全然見え方が違う。感じ方が違う。こういう世界があったのか。
変化に気付けていなったのは私自身。私の体なのに、私が変化を自覚できていなかった。
溶け込むとは自覚のある変化、溶け込まないのは自覚のない変化。
先生の言葉がどんどん理解できる様に。ああ、全部私自身の問題だったんだ。感じ方、使い方、拾い上げ方。
本当だ、自分次第だ。自分ひとつでどうとでもなっている。
すごいすごい、何か違う価値観がスッと入り込んでた感じがする。
身体を痛めたのはこの感覚に至っていなかったから。そう考えると納得した。随分とひどい扱いをしてきた気がする。
身体は頑張ってくれていた。大事に扱わなかったのは自分だ。
何もかもが腑に落ちて、進むべき道もはっきりと見えた。気がする。
私は怖い。
先生と出会えていなかったら、このまま体を酷使し続けていたんじゃないだろうかと。
良かれと思い、身体を痛め続けていたんじゃなかろうかと。
「知らない」ということの怖さ、そして「知る」ことの大切さを教えてもらった。
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