ポチ さん
2025-09-16

​看板犬が迎える、驚愕コスパの絶品チキン南蛮

4.00

平日の昼下がり、車を走らせているとふと目に留まった電飾看板のサイン
その控えめながらも確かな存在感に引かれ、吸い込まれるように駐車場へと滑り込みました

​店の扉に手を掛け、ゆっくりと開いたその瞬間、予期せぬ出迎えに心が躍ります
一頭の人懐っこいボーダーコリーが、穏やかな表情で迎えてくれました
犬好きにとっては、これ以上ないほどの歓迎と言えるでしょう

ワンちゃんに導かれるまま、広々とした店内のテーブル席へと腰を下ろしました
カウンター席も設えられた空間は、静かで落ち着いた時間が流れています
​幸運にも他にお客さんの姿はなく、この贅沢な空間を独り占めです

メニューの中から選んだのは、この地方のソウルフードとも言えるチキン南蛮
昨今では1000円を超えることも珍しくない一品が950円という価格で、さらにランチコーヒーは150円で付けられるというのですから驚きです
​店主がお一人で切り盛りされているようですが、ホールには最高の接客係がいます
先ほどのワンちゃんが、客に寄り添うように静かに佇み、無言の癒やしを与えてくれます
決して吠えることもじゃれつくこともなく、ただそこにいるだけで満たされる、そんな不思議な存在感を放っていました

​程なくして運ばれてきた料理を見て、再び驚かされます
メインの皿には、チキン南蛮だけでなくチキンカツまで添えられ、その脇を固めるのは夏野菜の天ぷらに、見るからに味の染みた豚軟骨の煮物、そしてサラダ
これは、想像を遥かに超えるコストパフォーマンスです

​まずは主役のチキン南蛮を一口
南蛮酢の酸味は穏やかで、鶏肉の旨味を優しく引き立てています
そして特筆すべきは、茹で玉子がざっくりと混ぜ込まれた自家製のタルタルソースでしょう
このソースがまさに逸品で、まろやかなコクと絶妙な食感が、淡白な鶏肉の味わいを何倍にも昇華させています
このタルタルソースはもはや脇役ではなく、もう一つの主役と呼ぶに相応しい存在感を放っていました
​ゴーヤや茄子、オクラといった夏野菜の天ぷらは揚げたての香ばしさ
豚軟骨の煮しめは、南九州ならではの甘辛い味付けが郷愁を誘います
一つ一つの料理に手抜かりがなく、店主の誠実な仕事ぶりが伝わってきました

​メインの皿と一緒に小鉢が運ばれてきます
サツマイモ「紅はるか」の輪切りと、ゴーヤときゅうりの和え物
デザートかと思いきや、箸休めといったところでしょうか
この肩の力が抜けたような一品が、また家庭的で温かい気持ちにさせてくれます

​最後に、喫茶店ならではの深い味わいのアイスコーヒーを
看板犬の穏やかな寝息をBGMに、ゆったりと流れる時間に身を任せるのは、まさに至福のひとときでした

​美味しい料理と心からの癒やし
ここは単なる食事処ではなく、訪れる者の心まで満たしてくれる特別な場所のようです
素晴らしいランチとの出会いに感謝します
ごちそうさまでした

0
プランタン
  • 西都城駅
  • カフェ・喫茶店
ポチ さん
2025-09-07

​産業道路沿いの活気と選択の妙、釜炊きご飯の食堂

3.00

鹿児島市の大動脈とも言える産業道路沿いに、その店はあります
全国展開する「まいどおおきに食堂」のスタイルを踏襲し、地域に根差した食堂として多くの人で賑わっています
​平日の昼時、広い駐車場はすでに満車に近い状態でした
車を停め、期待と共に入口をくぐると、店内は活気に満ち溢れています

トレーを持って好きなおかずを自分で選び、最後にご飯と汁物を受け取って会計する、いわゆるカフェテリア形式です
​この日は混雑しており、行列は長く伸び、先に並ぶ人の背中で全貌を見通すのは難しい状況でした
流れを止めないよう、目に留まったものを直感的にトレーに乗せていきます
焼き物のコーナーで鶏の照り焼きを、煮物のコーナーで茄子を選び取りました

​席についてゆっくりと自分の選んだラインナップを確認すると、少々驚きました
茄子の煮物にも鶏肉が使われており、図らずも主菜が重複してしまったのです
これは、混雑の中で瞬時に判断を下さなければならない、このシステム特有の落とし穴かもしれません
​選んだのは、鶏照り焼き、茄子の煮物、小ライス、そして豚汁
合計金額は1000円を超えていました
一品一品の単価が積み重なるため、定食として考えるとやや割高に感じられるのは正直なところです
一度トレーに乗せてしまうと戻しにくい雰囲気もあり、選択には計画性が必要でしょう

​さて、肝心の味わいです
全体として、多くの人が美味しいと感じるであろう安定感があります
おかずはご飯が進むよう、やや濃いめに仕上げられていました
豚汁は、鹿児島特有の強い甘さは控えめで、万人に受け入れられやすい標準的な味わいです
​特筆すべきはご飯でしょう
店先には米ぬかが無料配布されており、釜で炊き上げているこだわりが感じられます
実際、米粒の立った美味しいご飯でした
​周囲を見渡すと、常連と思われる客は厨房のスタッフに声をかけ、作りたての料理を受け取っていました
列に並ぶだけでなく、そうしたコミュニケーションを取ることで、より満足度の高い食事ができるのかもしれません
​初めての訪問で学んだのは、まず列に並ぶ前に、どのようなおかずがあるのか全体像を把握することの重要性です
慌ただしいランチタイムにおいて、自分の好みや予算に応じて素早く食事を組み立てられる利便性と、選択の難しさが同居する店でした

0
東開食堂
  • 上塩屋駅
  • 食堂
ポチ さん
2025-08-30

​名店の出汁が紡ぐ、十割蕎麦とかつ丼の競演

3.00

週末の昼下がり、かねてよりその佇まいが気になっていた蕎麦屋を訪れました
広々とした駐車スペースに車を停め、店の入り口へ向かうと「ご予約のお客様のみ入店可」という案内が目に留まります
しかし、幸運なことに、扉を開けて尋ねてみると快く席に通していただけました
その間も、予約なしで訪れる客が後を絶たず、ラッキーでした

店内は、木の温もりを感じる小上がり席とテーブル席が配置され、落ち着いた雰囲気を醸し出しています
看板や店内の掲示を見ると、十割手打ち蕎麦とおでんとあり、この店の二枚看板であることが伺えます

暑い夏日でしたので、今回は看板商品の手打ち蕎麦と、出汁への期待が高まる「かつ丼」をいただくことにしました
通常は小うどんが付くそうですが、看板の蕎麦に変更できるという嬉しいサービスです
​待つことおよそ10分、盆に載せられて運ばれてきたのは、背は低いものの直径の大きな丼に盛られたかつ丼と、不揃いな麺が手打ちならではの風情を伝える蕎麦、そして彩りを添える漬物です

まずは、かつ丼から一口
おでんや蕎麦の出汁をベースにしているであろうその出汁は、驚くほど深みと旨味に満ちています
出汁の優しい味わいが、ふわとろの卵と調和し、揚げたてのカツを優しく包み込んでいます
そしてその旨味が、ふっくらと炊かれたご飯にしっとりと染み込んでいて、一口ごとに感動が広がります
ただ、一点だけ、カツが少しだけ硬めに揚がっていたのが惜しまれました
しかし、それを差し引いてもなお、出汁の美味しさが際立つ、完成度の高い一杯です

​続いて、期待の十割蕎麦です
口に含むと、出汁と蕎麦の香りが豊かに広がり、その確かな仕事ぶりに感銘を受けます
蕎麦自体も風味豊かで、喉越しも申し分ありません
しかし、一つだけ好みが分かれるかもしれないと感じたのが、多めに使われた柚子の香りです
清涼感はもたらしてくれますが、せっかくの出汁や蕎麦の繊細な風味が、少しだけ柚子の香りに押されているように感じられました
別添えで、好みに応じて香りを加えることができれば、より一層、蕎麦本来の魅力を楽しめるのではないかと思いました

​店を出る頃には、次から次へと予約客が訪れ、その人気ぶりを改めて実感しました
次は少し肌寒くなった頃に、この出汁でじっくり煮込まれた、もう一つの看板商品であるおでんを味わいに再訪したいと思います
この店の出汁の魔術を、また違った形で堪能できる日が楽しみでなりません

0
さざんか
  • 三股駅
  • うどん
ポチ さん
2025-08-27

​時が止まる空間で味わう、潔い手打ち十割

4.00

姶良市加治木町、高速道路のインターチェンジと国道10号を結ぶ幹線は、日頃から多くの車が行き交う場所です
その道沿いに、まるで時が止まったかのようにひっそりと佇む一軒の古民家的なお店があります
ここが、今回の蕎麦屋です

​朝9時から暖簾を掲げるという、この界隈では稀有な存在
朝の光が差し込む時間に、打ち立ての蕎麦を手繰れるというのは何とも贅沢な体験でしょう
​店の前に立つと、周囲の喧騒から切り離されたかのような静けさを感じます
古びた看板や暖簾が醸し出すオーラは、一見の客を少しだけ躊躇させるかもしれません
その暖簾をくぐると、そこには唯一無二の空間が広がっていました

​店内に入ってまず目を奪われるのは、左手にある土間のような調理場です
そこに鎮座するのは、まるで昔話に出てくるかのような大きなかまど
麺を茹でるための大きな羽釜や、店の命とも言える出汁の鍋が並び、店主が一人、静かにその場を守っています
会計もこの場所で行うという、無駄のない動線に店の歴史を感じます

​奥にはテーブル席と、さらにその奥にはゆったりとした小上がりの座敷があり、見た目以上に広い空間です
かつては倉庫か作業場だったのではないか、そんな想像を掻き立てる梁や柱が、この店の空気感を作り上げていました

​壁に掲げられた品書きは、「天麩羅うどん」「天麩羅そば」「めし」の三つのみ
この潔さに、店主の揺るぎない自信が窺えます
迷うことなく、暖簾にもその名が染め抜かれていた「天麩羅そば」をお願いしました

​ほどなくして運ばれてきた一杯は、実直そのもの
やや浅く大きな丼に、堂々としたかき揚げが鎮座し、その上には青々としたネギが彩りを添えます
丼から立ち上る出汁の香りが、ふわりと鼻腔をくすぐりました

​まずは、琥珀色に澄んだ汁を一口
関西風を思わせる出汁の風味がしっかりと感じられ、それでいて鹿児島の蕎麦にありがちな強い甘さは抑えられています
キリリと輪郭の立ったこの味わいは、蕎麦の風味を最大限に引き立てるための計算でしょう
これならば、白飯との相性も抜群に違いありません
​そして主役の蕎麦
手打ちの十割と聞いて、少し身構えて啜りました
この土地の十割蕎麦は、素朴で切れやすいものが多い印象でしたが、ここの蕎麦は良い意味で裏切られます
つなぎに何か秘訣があるのでしょうか、まるで二八蕎麦のように滑らかで、しっかりとした歯応えとのど越しを楽しむことができました
​かき揚げは、ごぼうの風味が豊かで香ばしいもの
揚げたて熱々というわけではありませんが、それがかえって汁によく馴染み、味わいに一体感を生み出しています
これもまた、店主の狙いなのかもしれません
​添えられた大根の漬物が、良い箸休めになります

当地の食文化に根差した、ささやかながらも心憎い演出です
​1100円という価格は、日常の昼食と考えると少しだけ贅沢かもしれません
しかし、この独特の空間で、丹精込めて作られた他にはない一杯を味わう時間には、その価値が十二分にあると感じました
​昔ながらの空間で、本質を追求した蕎麦と向き合う
たまには、このような豊かな食事の時間も良いものです
ごちそうさまでした

0
大黒屋
  • 加治木駅
  • そば・蕎麦
ポチ さん
2025-08-17

空港近くで発見!地元で愛される物産館

3.50

鹿児島空港からすぐ、旅の途中に立ち寄りたい物産館です
広々とした駐車場を完備し、周辺には魅力的な飲食店やフルーツショップも立ち並びます

​午後に訪れると、駐車場はほぼ満車で店内も多くの人で賑わっていました
道の駅のように、地元の特産品や新鮮な野菜がずらりと並びます
​今回は、心惹かれたお土産の和菓子を2つ選びました

一つは上品な甘さのしぐれ、そしてもう一つが名物のからいも餅です
からいも餅は、南九州で古くから愛される郷土菓子で、つきたてのお餅と甘いさつまいも(からいも)を丁寧に練り合わせたもの「ねったぼ」とも呼ばれ親しまれています
その上に、艶やかなあんこがたっぷりとかかった逸品を見つけ、思わず手に取ってしまいました

どちらも淹れたての鹿児島茶と共にいただくと、口の中いっぱいに広がる優しい甘さが、旅の疲れをそっと癒してくれました

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溝辺町物産館 よこでーろ
  • 嘉例川駅
  • グルメその他
ポチ さん
2025-08-17

​混ぜる儀式で覚醒する、鹿児島の王道ラーメン

4.50

鹿児島ラーメンの魂とも言える王道、ザボンラーメンへ
ランチの喧騒が落ち着いた時間にも関わらず、店内は熱気に満ち溢れています
​鹿児島空港がすぐそこだからでしょうか、旅立ちの前の腹ごしらえや名残を惜しむ人々で賑わいます
この一杯を求めて、遠方からわざわざ訪れるファンがいるのも頷けます

​かつては常連だけが知っていた美味しさの秘訣、あの「混ぜる儀式」が、今では誇らしげに掲げられています
​期待に胸を膨らませ、まずは券売機で食券を購入します
今日はお腹も心も満たされたい気分、迷わず「チャーシュー麺(1,100円)」を選びました
広々とした店内にはテーブル席とカウンター、そして奥には寛ぎの座敷も用意されています

今回はゆったりとテーブル席へ
​食券を店員さんに託したら、水とあの食べ放題の漬物を準備します
いつの間にかセルフサービスに変わっていたのも、なんだか新鮮です
鹿児島のラーメン店に欠かせない大根の漬物が、待つ時間さえも至福のひと時に変えてくれます
​そして10分ほどで、待ちに待った一杯が目の前に現れました

丼を覆い尽くすチャーシューの圧倒的な存在感に、思わず心が躍ります
シャキシャキのキャベツに香ばしい焦がしネギと刻みネギ、たっぷりのもやしとキクラゲ、これぞ鹿児島の王道です

​最高に美味しくいただくための大切な儀式、「混ぜ」をはじめます
丼の底に眠るスープの真髄と秘伝のかえしを、麺と共に優しく天地返しするように全体へといきわたらせます
全ての具材が一体となった瞬間、最高の物語が始まります
​ふわりと広がる優しいとんこつの香り、そこに野菜や魚介の奥深い旨味が溶け込んだスープは、甘めの醤油だれが全てを優しくまとめ上げ、思わずため息が出るほどの美味しさです
これです、これこそが心に染み渡る、慣れ親しんだ鹿児島の味
小麦の豊かな風味を感じる中太麺は、つるりとした喉ごしがたまりません
途中で卓上のニンニクを少し加えれば、また新たな感動が待っています
​心もお腹も満たされる懐かしの一杯、最高の鹿児島ラーメンをごちそうさまでした

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ざぼんラーメン・スカイロード溝辺店
  • 嘉例川駅
  • うどん
ポチ さん
2025-08-17

素通りできない!心温まる和菓子と総菜の楽園

3.00

週末のドライブ中、まるで磁石のように駐車場へ吸い寄せられてしまいました
少しユニークな形の駐車場も、このお店の愛嬌かもしれません
​店頭には採れたての野菜が、宝石のように生き生きと並んでいます

店内に足を踏み入れると、そこは手作りのワンダーランド
心温まる和菓子や総菜、お弁当がキラキラと輝いて見えます
​地元の方でしょうか、朝からひっきりなしにお客さんが訪れ
その誰もが笑顔で商品を選んでいる姿が、お店の魅力を物語っていました
この活気と美味しそうな香りに誘われて、思わず和菓子に手が伸びてしまいます
​初めて出会った「あずき巻き」は、ふっくらとした小豆の優しい甘さが光る逸品
どこか懐かしく、心にじんわりと染みるような素朴な味わいでした

​ずらりと並んだお総菜も本当に美味しそうで、後ろ髪を引かれる思いで今回は我慢
「次こそは」と心に誓う、必ずまた訪れたい素敵なお店です

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横川物産館 よいやんせ
  • 大隅横川駅
  • スーパーマーケット・食品・食材
ポチ さん
2025-08-15

五感を揺さぶる、魔法の5色タルタルチキン南蛮

4.00

お盆の最終日、行列を覚悟で向かった絶品チキン南蛮のお店へ
映えで虜にする、魔法のタルタルソースが選べるのが魅力のお店です

広大な駐車場が県外ナンバーで埋め尽くされるほどの人気ぶりです
店内に足を踏み入れると、期待に胸を膨らませた人々の行列が
​ウェイティングボードに名前を刻み、逸る気持ちを抑えて列に加わります
待ち時間さえも心躍る、メニューを熟読する至福のひとときです
​チキン南蛮への愛が深い地元民にとって、肉のスタイルは大きな論点なのです
一枚肉か、カット肉か、それが問題です
こちらは、食べやすさも追求したカットされたお肉のスタイルのようです
本来ムネ肉をしっとり美味しく食べるために生まれたチキン南蛮ですが、今ではジューシーなモモ肉で新たな感動を追求するお店も増えています
本場では、下味をつけた鶏肉に小麦粉をまぶし、溶き卵をくぐらせて揚げるのが本流
揚げたてを甘酢にジュワッと浸し、タルタルをかけるのが王道です
これは唐揚げとは似て非なる、奥深い料理なのです

​40分ほどの待ち時間を経て、いよいよテーブルへと案内されました
開放感のある店内は、テーブル席がゆったりと配置されています
大盛況ゆえか、ホールの手が少し足りていない場面もありましたが、それもまた人気店の証かもしれません

​オーダーは、ご褒美のドリンクとケーキが付いたクレイトンセットで
メインはもちろん、4種のチキン南蛮にしました
なんとこの日は特別に、5つのチキンに5種類のタルタルソースという嬉しいサプライズが
白のノーマル、爽やかな梅、情熱のチリ、香るバジルカレー、驚きの福神漬カレーという圧巻のラインナップです
デザートには8月のフルーツタルトを、ドリンクはマンゴー&オレンジをチョイスしました

​20分ほどで奇跡の一皿が運ばれてきました
たっぷりの野菜と懐かしのスパゲティに彩られ、主役のチキンには色鮮やかな5色のタルタルソースが輝いています
ふっくらライスと優しい味わいの玉子スープも名脇役です

まず一口、サクッとした衣の中からジューシーな肉汁が溢れ出します
こちらはモモ肉のチキン南蛮でした
5種のタルタルソースが次々と新しい味覚の扉を開いてくれます
どれも甲乙つけがたい美味しさですが、王道の白がやはり至高かもしれません
心もお腹も満たされるボリュームで、ご飯を少し残してしまったほどです
けれど、デザートとドリンクは別腹
至福の時間を締めくくりました

​お店ごとに表情を変えるチキン南蛮、その奥深い世界を探求するのも一興です
ただ、もちろん家で造るチキン南蛮も絶品です
スーパーで南蛮酢やタルタルソースも手軽に手に入りますので、自作もいいですよ

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クレイトンハウス 加納店
  • 加納駅(宮崎)
  • カフェ・喫茶店
ポチ さん
2025-08-13

心奪われる七変化!水車が迎える鹿児島の絶品割子そば

3.50

お盆の入り、無性に恋しくなるあの味を求めて志布志にあるこのお店へランチに伺いました
​鹿児島県民なら誰もが心に思い浮かべる、故郷の味とも言えるお蕎麦屋さんです
心地よい水音を響かせる大きな水車と、風情あふれる茅葺き屋根が、訪れる人を温かく迎えてくれます

​お昼時を過ぎてもなお、その味を求める帰省客や家族連れで絶え間ない賑わいを見せています
入口でタッチパネル式の受付を済ませたら、期待に胸を膨らませる時間のはじまりです
待つこと40分、いよいよ至福の空間へと案内されました

​まず運ばれてくる、食べ放題の漬物が嬉しい心遣いです
爽やかなすだちそばや、風格漂う看板の板そばと心は揺れ動きますが、今日は贅沢に色々な味を堪能したくて「割子7段そば(1,320円)」をお願いしました
​シャキシャキの大根ときゅうりのお漬物をつまみながら待つことしばし、ついにその美しい姿が目の前に現れました

七つの器が織りなす、まるで味の宝石箱です
一段一段に異なる輝きが乗せられ、どこから箸をつけようか、嬉しい悩みに心が躍ります
お店一推しの玉子焼きは、ふっくらと優しい甘さが口いっぱいに広がる逸品
じっくりと味が染み込んだ椎茸の煮物は、思わず唸るほどの美味しさです
鹿児島の甘い文化が育んだまろやかでコク深いそばつゆが、枕崎や山川の豊かな鰹節の香りと相まって、蕎麦の風味を最大限に引き立てます

​至福の一杯を堪能した後は、レジ横のお土産コーナーへ
あの感動を自宅でも味わえる逸品がずらり、ここでの出会いも旅の醍醐味です

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そば茶屋 吹上庵 志布志店
  • 志布志駅
  • 和食
ポチ さん
2025-08-12

この煙が旨さの証!熱狂的ファンを生む伝説の鉄板焼肉

4.00

福岡発、あの全国区の有名店が放つ熱気が、ここ都城でも体験できます

これはただの焼肉ではありません
熱々の鉄板でジュウジュウと音を立てる、山盛りのキャベツとニンニク香るお肉
名物の「下駄」を鉄板の下に差し込み、肉汁の川を作るのがお約束の儀式
その肉汁の海に秘伝の辛味噌を溶かせば、最強ソースが完成します

夏バテ気味の体に渇を入れるべく、平日にも関わらず訪れた私を迎えてくれたのは、期待通りの大行列でした
お店の前と隣に駐車場もしっかり完備されています

一歩足を踏み入れれば、そこはもう別世界
美味しさの証である煙がもくもくと立ち込め、食欲を直撃する香りが包み込みます
この香りを纏うことこそ最高の贅沢、お洒落着は禁物です

ウェイティングボードに名を刻み、期待に胸を膨らませて待ちます
壁のメニューに迷う必要はありません、なぜならメニューは潔く「焼肉」ただ一つ、選ぶのはその量だけ
ご飯は別料金ですが、その量を選べるのも嬉しい心遣い
しかも最初の一杯には、心温まる味噌汁がサービスで付いてきます
「まずは一番小さいサイズで」と心に決めた瞬間、ついに順番がやってきました

カウンター席へ誘われる前に、まずは券売機で食券を購入します
カウンターに腰を下ろし食券をスタッフさんへ
店内にはテーブル席や座敷、さらには特別な半個室風の座敷まで完備されています
どの席も立ち込める煙の中で、誰もが満面の笑みを浮かべているのが印象的です
セルフサービスの紙エプロンを装着すれば、臨戦態勢は万全です
待つことしばし、ついに主役が登場しました

目の前の鉄板からは、肉とキャベツが奏でる食欲を掻き立てる魔法のサウンドが鳴り響いています
テーブルにある下駄を手に取り鉄板を傾けます

肉汁が流れ着く先に辛味噌を置けば、最高の舞台が整います
旨味たっぷりの辛味噌を絡めた熱々のキャベツとお肉を頬張れば、ニンニクとの最強タッグが口の中で爆発します
このパワフルな旨辛さ、白米なくしては語れません
一口食べれば誰もが納得する、これこそが全国に名を轟かせる伝説の味です
もう止まりません、お肉、キャベツ、白米の無限ループに突入です
時折すする味噌汁が、さらに食欲を加速させます
一番小さいサイズとは思えないほどの満足感とボリュームでした
これぞまさにスタミナ料理の王道、体の芯から力がみなぎるのを感じます

行列と煙は、この絶品に出会うための儀式のようなもの
一度味わえば、必ずこの味の虜になるはずです
ごちそうさまでした

0
びっくり亭 都城店
  • 西都城駅
  • 和食