旺文社の教育情報センターは2024年8月5日、今後の大学の入学定員と受験生数について将来予測を行い、結果を公表した。試算によると、2035年に入学定員と受験生数が逆転する「真の全入時代」がやってくるという。
2035年までの大学入学定員と受験生数予測において、すでに行われた2024年入試では、2024年は大学入学定員63.6万人に対し、大学受験生数は64.7万人で、受験生数と入学定員の差が1.1万人であった。なお、大学受験生数は、「全日制・定時制高校」「中等教育学校後期課程」「通信制高校」「特別支援学校高等部」「高認合格」の大学受験生を指す。
2025年以降は受験生数が若干増加し、2026年と2027年に受験生数と入学定員の差は3.1万人となるが、2028年には2.4万人に減少。増減はありつつも、2031年には1.6万人となり、2035年にはマイナス0.5万人になると試算した。つまり、「全入時代」が到来するのだという。
これまでも大学の全入予測はいくつかあったが、入学定員ではなく「入学者数」と「受験生数」を比較したものや、受験生数の算出に不備があるものであった。特に、受験生数の算出には通信制高校出身の受験生を含めていないケースがみられ、これを含めない場合、すでに2024年に全入を迎えたことになるという。
試算の詳細については、旺文社教育情報センターWebサイトの「教育情報」のコーナー、2024年8月5日記事「人口減と大学入試」より確認できる。(RESEMOMの記事はここまでです。)
先日受講したセミナーで「現在の小中学生が40代になった頃に卒業した大学がなくなっていることがある。」というお話を伺いました。大げさに聞こえましたが、中堅大学が極端に難易度を落とすことは十分に考えられます。大学を難易度だけで語ることはあまり意味がないとは考えますが、レベルの高い大学には、意識が高い将来への展望をもった学生が集まる傾向があります。同じ学部・学科を選ぶのであれば卒業後を見据えてよりレベルの高い大学を選ぶことが重要ではないでしょうか。
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