全国学校図書館協議会では、学校図書館および子供の読書の振興を図るため、図書の選定事業を行い、結果に基づいた図書目録を刊行しています。今回発表された「えほん50」は、2023年1月から12月の1年間に刊行された1,000点を超える絵本の中から、全国学校図書館協議会絵本委員が厳選したものです。
「おじいちゃんのくしゃみ」「こやたちのひとりごと」「ちきゅうのかいだん」など50冊が選定されました。
リストは、各絵本について「書名」「著者・画家・訳者名」「出版社名(シリーズ名)」「定価(本体価格+税10%)」「ISBN」「程度」を記載。「程度」は、対象読者の程度の下限を示し、「乳児」は0歳~3歳未満、「幼児」は3歳~就学前まで、「小低」は小学校1・2年生、「小中」は小学校3・4年生、「小高」は小学校5・6年生、「中学」は中学生、「高校」は高校生を指す。あくまでも目安であり、読書力や指導の過程により変わるものだということです。
目安として幼児程度に「あける(はらぺこめがね 著)」、幼児・小低程度に「おじいちゃんのくしゃみ(阿部結 作)」、小低程度に「こやたちのひとりごと(谷川俊太郎 文・中里和人 写真)」、小中程度に「ちきゅうのかいだん(松岡たつひで 作・絵)」、小中・小高程度に「わたしはきめた:日本の憲法 最初の話(白井明大 詩訳・阿部海太 絵)」などが選定されています。。
「2024 えほん50」は、全国学校図書館協議会のWebサイトで閲覧可能。また、学校・図書館などでの配付用に印刷して使用できる「2024えほん50リーフレット」(PDF)を掲載しています。
https://www.j-sla.or.jp/recommend/2023-1.html
読書量が多ければ、読解力が高い?
日頃から読書量が多い方は読解力が高いのではないかと言われます。しかし、残念ながら必ずしもそうではありません・・・。全く読書をしない方に比べれば、ある程度の読解力があるでしょう。しかし、論理的に読み解くことができるお子様と比べると違いは一目瞭然です。
読解力は全教科の基礎です。思考力・表現力に重きを置く現状で、学力アップの要にあると考えます。
保護者の方が気が付きやすいのは、算数・数学の「文章題」です。定期テストで文章題に難があるようでしたら、早めにケアをすることをお勧めします。
