営業時間
- 本日の営業状況
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| 12:00~24:00 | 休 | 休 |
口コミ
神楽坂の石畳の路地裏に佇む「幸本」は、昭和23年創業の老舗料亭。数寄屋造りの上質な空間で、伝統と季節を感じる会席料理をいただきました。
最初に提供されたのは「春の山菜のおひたし」。山菜特有のほろ苦さと、丁寧に引かれた出汁の旨味が調和し、春の訪れを感じる味わいでした。シンプルながらも奥深い一品です。
続いてのお造りは、料理長が厳選した新鮮な魚介の盛り合わせ。特に印象的だったのは、中トロの滑らかな舌触りと甘み。昆布締めの白身魚は、噛むほどに旨味がじんわり広がり、日本酒との相性も抜群でした。
焼き物として供された「鰆の西京焼き」は、味噌の甘みとコクがしっかりと染み込み、ふっくらとした身がほどけるような柔らかさ。表面は香ばしく焼き上げられ、添えられた酢橘を軽く絞ると、爽やかな酸味が加わり一層引き締まった味わいに。
「筍と若芽の炊き合わせ」は、出汁の風味を活かした優しい味付け。筍のシャキシャキ感と若芽のとろけるような柔らかさが絶妙に組み合わさり、春らしさを感じる一皿でした。
締めの「桜エビと春キャベツの炊き込みご飯」は、桜エビの香ばしさとキャベツの甘みが口いっぱいに広がり、炊き立てならではのふわっとした香りが食欲をそそります。一口ごとに春の味覚を堪能できる至福の締めくくりでした。
熟練の職人が織りなす料理の数々は、どれも素材の持ち味を最大限に引き出した繊細な味わい。「幸本」での食事は、まさに四季を感じる贅沢なひとときでした。
概要
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