三条市興野の野島整骨院です。
半月板損傷についてお知らせいたします。
■半月板損傷とは
半月板とは膝関節の内部にある緩衝材のようなものです。大腿骨(だいたいこつ)と脛骨(けいこつ)の間にある膝関節の中にあるC字型の軟骨の様な板で、内側と外側に2つあります。主な役割としては関節にかかる体重などの負荷を分散させたり膝関節の位置を安定させる役割があります。スポーツや日常生活で膝を捻ることや加齢により半月板が変性してしまい、ちょっとした外力で負傷してしまいます。急性期では、痛みが主症状となり膝を動かす事や歩行することが困難となります。損傷部位が大きいと、ある角度から膝を伸ばすことが出来なくなるロッキングが起こり、激痛と可動域制限が起こります。正しいケアを行わないと慢性化してしまい、関節に炎症がおこり、関節内に水や血が溜まったりしてしまいます。半月板損傷は、外側半月板損傷に比べて、内側半月板損傷の方が約五倍発生頻度が高いです。
■半月板損傷の原因
半月板損傷はスポーツ外傷や交通事故損傷、加齢による変性などによって生じ、様々な年代に発生します。特にスポーツ選手や肉体労働者などの若い男性に多い損傷となっています。多くの場合は膝に体重などが加わっている状態で捻られたり、ジャンプの着地などで半月板に加わる衝撃がさらに大きくなった際に生じることが多いです。高齢者では転んだなどの明らかな原因がない方でも、加齢による半月板の変性で徐々に膝の緩衝作用がなくなり同時に痛みが出現する場合もあります。また、生まれつき半月板損傷をしやすい方もおり、症状が出現したり損傷をしやすいのは比較的若い女性に多く見られるという特徴もあります。
■半月板損傷を放置していると起こるリスク
半月板損傷を放置してしまうと重大な疾患に移行してしまう危険性があります。例をあげると、「変形性膝関節症」が挙げられます。半月板損傷が起きてからケアをせず放置をしてしまい、そのまま生活を続けてしまうと、この軟骨(半月板)が徐々にすり減り、結果として変形性膝関節症に移行する可能性が増してしまいます。また、変形性膝関節症になった方は痛みが増したり、膝に水が溜まりやすくなったり見た目もX脚、O脚といった見た目上の変化も生じてしまい、最終的には「人工膝関節」の手術が適応となる可能性も出てきます。