先生に「もっと音を聴いて!」と言われること
ありますよね。
一生懸命聴いているつもりなのに…
一体「音を聴く」ってどういうことなのでしょう?
それは、ただ単に音の高さやリズムを
追うことだけではありません。
本当の意味で「音を聴く」とは
『響きの変化を感じ取る』ことなんです。
その理解を助ける二つのイメージをお伝えしますので
ピンとくる方で試してみてください。
①消えゆく波を感じる
ピアノの音は、生まれた瞬間から
だんだんと消えていく波のようなもの。
構造上、減衰していく楽器だからこそ
その「消えていく 美しさ 」
に耳を澄ませてみてください。
まるで、打ち上げ花火の最後の一瞬が
夜空に溶けていくのを見守るように。
音の終わりまで意識を集中させることで
気づかなかった音の波が聴こえてくるはずです。
②広がる波紋を感じる
音は、水面に落ちた一滴の水滴のよう。
そこから広がる波紋の揺れを「観る」そして
その揺れを体感するイメージを持ってみましょう。
ピアノの振動を触覚でも感じて、五感で受けとる
イメージトレーニングをしてみてください。
「音を聴く(ひびきを感じる)」には
イメージの助けが必要なのですね。
しっくりくる方法であなたの「聴く耳」を
育てていってくださいね。