角野隼人さんとユジャ・ワンが素晴らしいのは
〈ピアノと闘わないところ〉
楽器は格闘する相手ではなく
共鳴しあい一緒にダンスを踊る相手。
それをごく自然にありのままの自分で表現されていて
圧倒的な才能プラス
とても大切なことを体現していると感じます。
新時代の幕開け
ピアノ界を刷新し牽引していく
という言葉がピッタリなんですよね。
お二人の演奏を聴いて視ていると
どんな楽器とも仲良くなれてピアノと遊べる
そしてご自身をとことん楽しんでいる。
世界三大ピアノのようにポテンシャルの
高い楽器だから良いとかうまく弾けるとかではなく
どんなピアノとだってすぐ友達になれるし
いつだってそういう気持ちでピアノと向き合うし
だからこそ目の前のピアノの良さを引きだせるし
一緒に楽しめる。
電子ピアノじゃうまくならないとか
グランドピアノでないと足りないとか
よく議論されるけどそもそもの楽器との付き合い方、
心持ちの問題なんだと思います。
目の前のピアノとのひと時を愛して
ピアノの声に耳を澄ませて
他人に何を言われようとピアノを弾く自分を楽しんで
ピアノと遊ぶように
ピアノの歓喜の歌声を引き出せるように
そんな風なピアノ奏者が溢れるといいですね。
素晴らしい奏者たちが現れ
彼らのような姿勢を見習い
楽しさと愛情に満ちたピアノ奏者が
きっと若い世代にわんさか出てくると感じます。
そしてまずは自分から!
今日の練習から心がけてみます♪