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都市伝説
・血圧は少し高いくらいが元気がでる。低いとしんどい。
・血圧の薬ははじめると辞めることができない。
このような話があるかと思います。間違いではありますが、間違っていない部分もあるので注意が必要です。ひとつずつご説明します。血圧は高いとどうなるでしょうか?ほとんどの方は血圧があがっていても症状はでません。収縮期血圧(上の血圧)が180㎜Hg以上にならないと頭痛やほてりなどの症状はあまりでてきません。なので、血圧が少々高くてもなんともないわけです。ただ統計ではどうでしょうか?下の図を見てください。年代別の血圧120/80未満の人に比べて、何倍、脳心血管疾患(脳卒中、心筋梗塞)で死亡する危険性が高くなるか、それぞれの血圧値の幅で報告されています。その結果、血圧が高い人ほど、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、心筋梗塞で死亡する危険性が高くなることが7万人の日本人データで報告されています。同様に、認知症については、血圧160の人は120の人と比べると10倍認知症(血管性)の発症危険性が高いことが報告されています。ここで注意が必要なのは、高齢者の場合に、収縮期血圧120未満になるとふらつきなどの低血圧症状がでることがあることです。以上より適正な血圧は以下のように推奨されています。75歳以上の方は140/90未満(上の血圧140未満、下の血圧90未満)、75歳未満の方は、130/80未満と定められています。ただ心配性の方は、これ以上の数値がでてしまったときにどうしようとか、何度も測定したりしまうこともあろうかと思います。雨の日があるように、血圧が高い日もあります。平均してどのくらいになるのかを目安にしてください。またはかりなおしても、不安ですから血圧は上がってしまいます。いったん血圧計からは離れて時間を置いて(1時間)再測定するようにしましょう。 下記に更なる詳しい説明があります。
次に血圧の薬ははじめると辞めれない。これは難しい問題ですね。血圧の年代別の平均数値をみてみると、30歳台の収縮期血圧の平均は120弱ですが、70歳代の収縮期血圧は140程度と報告されています。これからわかるように、年齢を重ねるだけで血圧は自然に上昇するのです。つまりは加齢による血圧の上昇に打ち勝つ、血圧を下げる努力をしなければ、薬を辞めるに至るのは難しいということです。ではどのように薬以外で血圧を下げれるでしょうか?その方法は、①1日の塩分摂取量を12gから6gに半減させると収縮期血圧は6.8下がります。②カリウム摂取量を1日3900mgにすると、血圧4.2下がります。③体重を1㎏減らすごとに血圧1.1下がります。④毎日40分以上ややきつい歩行を行うと、血圧5下がります。以上報告されています。結構いろいろなことしても、血圧って下がりにくいんだなーと思ったりすることもあります。血圧の薬を辞めれる道もありますので、少しずつ実践してみましょう。ただ腎機能障害の方、糖尿病のある方、脳心血管疾患のある方などは、注意点が異なったりしますので、当院までご相談ください。
参考引用文献:日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン
このお薬なんのために飲んでいるんだろう。お薬の量って減らせないのかな。そう思ったことはありませんか?ポリファーマシーという言葉を聞くこともあるかと思います。日本語では多剤内服といいます。特に高齢者で6剤以上のお薬を飲んでいる患者様を指します。この多剤内服患者様では、副作用の発現頻度が上昇したり、転倒が多くなるなどが報告されています。 ただどの薬を減らしていいのかわからない、処方している医師には聞きずらいなどあるかと思います。そのような時に、当院でお薬の必要性、不要そうなお薬の判定を総合内科専門医の立場からご相談させていただきます。 もちろん病気が多く、たくさんの種類のお薬を飲まなければならない患者様も多くいらっしゃいます。一度ご相談ください。
受診を考える方:6剤以上のお薬がある ・処方されている薬の効果や必要性がわからない・減らせるお薬がないか調べてみたい
減らせる可能性がある薬剤:血をさらさらにする薬を複数(アスピリン、クロピドグレル)内服している・消化器薬を複数内服している(複数→1剤)・血圧降下剤を複数種類内服している・痛み止め(ロキソプロフェン)など
お薬手帳をご持参ください
受診を考える方:最近少し動いただけでドキドキする、以前より息切れするのが早くなった、胸が重苦しい、押さえられるように痛いなどの症状がある方。上記のような症状が出た際には、不整脈や心不全、弁膜症、狭心症などといった心臓疾患や呼吸器疾患の可能性もあり、結局どこにいけば診てもらえるんだろうか?とお悩みの方はご相談ください。各種検査を行い、診断してまいります。
気になる足の症状はありませんか?
むくみ
むくみをきたす病気は多岐に渡っています。少し挙げると、心不全、腎不全、肝硬変、静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫、甲状腺機能低下症、膠原病、薬剤性浮腫など様々あります。
上記疾患を正しく鑑別するためには、心臓エコー、採血検査、下肢血管エコーなど行う必要性があります。当院では上記鑑別に必要な機器をそろえ、診療を行います。最近特に増えているのは、薬剤性浮腫と廃用性浮腫です。薬剤性浮腫の原因としては、アムロジピン、ニフェジピンといったL型Ca拮抗薬と分類される血圧降下薬、ロキソプロフェンなどのNSAIDsといわれる鎮痛剤でみられます。このような薬剤内服中にむくみがでる患者様は薬剤変更の検討が必要ですので、ご相談ください。また廃用性浮腫は、上記疾患はないけれども、むくみが続く患者様です。なりやすい患者様の特徴として、ちょっとぽっちゃりしている運動不足な高齢者の方です。その特徴について、私が調べたものがありますので、当てはまるかご一読ください。
足が歩くと痛くなる、足に傷ができて治りにくい、しもやけが治らない
このような患者様は、足の動脈が詰まっている可能性があります。病名は下肢閉塞性動脈疾患です。特に高血圧、糖尿病、喫煙者に多い病気と言われています。当院では脈波検査を行っており、疾患の診断が可能となっています。痛みがあって、整形外科に通っているが、一度血流が大丈夫か調べてほしいなどございましたら、是非ご相談ください。脈管専門医の立場から、お話し・ご相談させていただきます。ただし逆を言えば、血管が問題ない際には、整形外科などをご紹介させていただき、更に詳しく調べさせていただくこともありますのでご了承ください。
健診で悪玉コレステロールが高いと言われ、「放っておくと、心臓や脳の血管が詰まるから」と言われたので、何ともないけど飲んでいる。いったいどのくらいのリスクで血管詰まるの?いったいLDLはどこまで下げればいいの?なんか雑誌見たら飲まなくていい薬って書いてた‼このように思ったこと見たことないですか?実は、10年後の動脈硬化(脳心臓の血管が詰まる)のリスクは測定することができま
す。血圧、血糖値、HDLコレステロール、LDLコレステロール、TG(中性脂肪)がわかれば測定できます。またそのリスクに応じて、脂質の管理目標値が定められています。そのために何ができるのか、相談してまいりましょう。
参考:日本動脈硬化学会
動脈硬化性疾患発症予測・脂質管理目標設定
https://www.j-athero.org/jp/general/ge_tool/
スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。当院でも
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。アレルギー性鼻炎の症状(くしゃみ、鼻が詰まる、水様性の鼻水がでる、目が痒い)がでて困っている方は、受診を検討ください。診療の流れとしては、問診→診察→採血による血清抗体検査、(皮膚反応テスト)→ハウスダスト(ダニ)、スギによるアレルギーと診断された場合には、舌下免疫療法を開始できるかもしれません。舌下免疫療法は毎日1錠を舌下する治療です。適応については、5歳以上でスギ、ダニによるアレルギーと診断された方。禁忌(舌下免疫療法ができない方)は、重症の気管支喘息、妊婦、授乳婦、急性の感染症発症時です。また注意が必要な方は、ステロイド内服中、カルベジロール内服中、抗うつ薬内服中、抜歯後です。効果は、症状の改善です。つらい症状が改善する可能性が高い治療となります。重篤な副作用として、アナフィラキシーがあり、湿疹がでたり、呼吸困難、血圧低下がみられることが、頻度は多くない(0.025%~0.13%)ですが、報告されています。安全のため、初回舌下時には当院で30分経過を診させていただき、問題ないか確認します。症状発現時にはすぐに対処できるように準備をしております。その他、くちびるがはれたり、耳が痒くなったりと報告されています。副作用発現時には適切に対応しますので、いつでもご連絡ください。舌下免疫療法について、わかりやすく説明している製薬会社のページがございますので、参考にしてみてください。https://www.torii-alg.jp/slit/