変化をとらえて準備しておくことが好スタートのカギ 間もなく冬休みが始まります。年を越えると4月からは新学期が目前に控えます。 生活面でも学習面でも徐々に差が開いてきます。進級前に、是非一度ご家庭でもお子様との関り大切にお過ごしください。 小学生で必要な三つのチカラとは? ①思考力 筋道をたて、論理的に考えるチカラ 低学年では、直接確認できる事柄が多かった単元から、徐々に抽象的な概念の単元が増えてきます。難易度は、学年ごとに上がるため、つまずいたときには、かなり前の段階からひきずっていることが多々あります。今まで学習したことに、新たな学習を積み重ねていくため、複雑に絡み合った状態で、本人すら「どこがわからないか」自体わからないことが発生します。 ②コミュニケーション力 気持ちを伝え、相手を理解するチカラ これまでの先生や友達との1対1の関係から、子ども同士、グループ同士、クラス関係への関りと、深まります。授業のなかではほかの子と話し合うことで、違う意見や立場があることを理解することが、自分の考えを深めることにつながります。グループやクラスの中で協力して、課題を解決したり楽しく活動したりする力が求められます。 ③自立するチカラ 自分の判断に基づき行動するチカラ 学年が進むごとに、各教科学習内容が深まるため、持ち物や準備する段取り力など、自分で自分の予定を把握することも大切です。 子どもの変化に対応するためには、ご家庭でお子様と対話する時間をたくさんつくることが大切です。お子様が、自分の言葉で説明することで、頭の中で事柄が再構築され、思考力・表現力が高まります。学習内容に関することを話してもらうと、より確実な理解につながります。 特に、3年生から始まる理科&社会は、生活と結びつきが強い教科です。日常の中で「これはどうなっているの?」と聞いたり、授業の発展的な内容に一緒にチャレンジしたりするのもおすすめです。 自立の準備期間は個人差も大きいようです。最初はできなくても、お子様の興味や意見をおうちのかたが受け止め、「大丈夫だよ」と前向きな姿勢を示すことが大切だと考えます。自分で判断して実践するようになる時期だからこそ自主性を尊重し、お子様に合わせた声掛けをしてあげてください。 習う学習内容もどんどん増えてきます。