小学5年、6年生に関する「朝時間」の調査によると、平日の朝何時におきているか、を調べると、5時台は全体の4%、6時台がボリュームゾーンで55%を占めました。全体で2割ほどのこどもたちが早起きして何らかの活動している状況です。 朝週間については、「テレビ」を見るが圧倒的トップで50%、次いで「勉強をする」が来ますが、その割合わずか12%。9割の子は、朝に勉強をする習慣がありません。 朝勉強を始めることは、実はそう難しくありません。難しいのは習慣化すること。「やる!」と張り切ったところで、本当に継続する可能性が限りなくゼロに近くなることを大人も熟知しています。ところが、習慣化にはコツがあるます。 習慣というのは、意思や根性に限らず、当たり前に続く状態を言います。食事の後の歯磨きや、身支度の様に楽々続くようにすることが大切です。 私たちの人間の脳には、一定期間繰り返し行われた行動を認識して、繰り返すプログラムがあります。歯磨きなどが苦痛でないのはそこに理由があります。 逆に、変化に対しては抵抗し「いつも通り」に引き戻そうとする傾向があります。つまり、抵抗を感じる状態を乗り越えれば、習慣として身に着けられる。しかしながら、そこに到達するまでは、大きく三つのステップがあります。最初に越えるべきは、すぐにやめたくなる「反発期」。その次の関門は予定に振り回される「不安期」、そして最後に来るのが飽きてくる「倦怠期」です。勉強の様な行動を習慣化する場合、これらのステップを一か月を目安にクリアすれば、歯磨き感覚で朝学習ができるようになりわけです。 11月半ばを過ぎましたが、今月中に始めれば、新年から朝学習が本格的にスタートでき、良い気持ちで新年スタートすることが可能になります。 取り組み方にもポイントがあります。 習慣化の3原則としているのは、 ①ひとつの習慣に絞る ②ルールを複雑にしない ③結果にこだわりすぎない 以上の点が重要と言われます。 最初の一週間は、早起き出来たら合格。まずは早起きだけスタート いつも登校時間ぎりぎりまで寝ているなら、その15分前に起きるところからスタート。起きた後も椅子にボーっと座っているだけでもはじめはOKとします。だんだん活動のペースをつかんでいくことができれば問題ありません。毎日記録をさせるのも継続の秘訣です。