私たちのパーソナルトレーニングでは、いきなりトレーニングはしません。それは、筋肉が抑制し（力の入らない状態）になっている可能性があるからです。そのような状態で、例えば、左大腰筋が抑制しアンバランスとなっている状態で、重量を担いでスクワットなど筋力トレーニングを行った場合、代償動作（トリックモーション）を誘発してしまうので、トレーニング効果が期待できず、むしろ腰を痛める危険性も否定できないからです。そのため、筋力トレーニングの前段で筋肉の状態を確認し、バランスが崩れていたらコンディショニングと言う手法でバランスを整え、次に、メインであるご要望の達成に向けた筋力トレーニングを実施します。このようなにアプローチすることによって、安全で、かつ効果的なパーソナルトレーニングが実現することになります。
それではここで、なぜ、筋肉にアンバランスが発生するのか、発生のメカニズムについて説明します。私たちの身体には「防御機能」の一つとして「マイナス骨連鎖」と言うものが備わっております。何らかの原因で骨の位置がズレると、関節や靭帯に異常なストレスがかかる可能性があるため、身体を守るため特定の筋肉が抑制（インヒビジョン）され、過剰な動きを防ぎます。
例えば、距骨の場合、何らかの原因で前方へズレてしまうと、同側の大腰筋が抑制され出力が低下し力の入らない状態となります。また、弱化した筋肉を補うため他の筋肉がリスクを減らす一時的な適応として代償動作（トリックモーション）が発生するが、この一連の抑制や代償動作には自覚症状がないため放置されるので、長期化すると終には慢性的な痛みや機能の低下に繋がってしまいます。
これまで、筋肉バランスを整えることをコンディショニングと言う言葉を使ってきましたが、一般的に馴染みが薄かったように感じたので、「心をこめて世話やメンテナンスなどをする」という意味のある「ケア」と言う言葉をコンディショニングに代えて、使うこととします。加えて、「目的を持って運動を行い、体を鍛える」という意味の「トレーニング」と合体させて、「パーソナルケアトレーニング」とすることとしました。
これからも、お客さまのご要望の達成に向けて、ケアで体を整え、トレーニングで再発防止と図るパーソナルケアトレーニングによって、健康で豊かな生活の実現に向けて全力でサポートして参ります。
