豚珍館 天神店

調布駅東口のロータリーを抜けて、少し歩いた先にある「豚珍館 東口店」。外観はどこか懐かしくて、でも清潔感があって、ふらっと吸い込まれるように入店しました。

お昼時を少し過ぎた頃でしたが、店内には常連さんらしき方々がちらほら。カウンターに腰を下ろすと、なんだかお腹が本気で「とんかつをくれ」と言っている気がして、「かつ定食」を迷わず注文しました。

運ばれてきた定食のプレートには、思わず「おおっ」と声が漏れそうになるほど立派なとんかつ。衣はキツネ色にこんがりと揚がり、サクッと音がしそうなくらい。ひと口かじると、外は軽くて香ばしく、中は肉汁がじゅわっと。分厚すぎないのに、しっかり“肉”を感じられる絶妙な厚さ。

ごはんはふっくらと炊かれていて、ちょうどいい固さ。味噌汁もやさしい味わいで、食べ進めるごとに、なんだか実家に帰ったような安心感が湧いてきました。

気になっていた「ねぎみそだれかつ定食」は、隣の席の方が頼んでいて、湯気とともに甘辛い香りがふわ〜っと。次は絶対あれにしよう…と心に決めました。

しっかり食べたのに、不思議と重くない。午後の活力をくれる、そんなとんかつ定食。
「ごちそうさま」の一言に、笑顔で「ありがとう」と返してくれるあたたかさにも癒されて、また来よう、と思わせてくれる一軒です。