今回は「反張肘(はんちょうひじ)」についてのお話です。
ちょっと専門用語っぽいですが、実は意外と身近な状態なんですよ。
◇反張肘ってどんなもの?
ひじをまっすぐに伸ばしたとき、本来の可動範囲を超えて外側に反ってしまうのが「反張肘」。
自分では気づきにくいかもしれませんが、周囲の人に「ひじ、反ってない?」と言われたことがある人も多いかもしれません。
◇原因は?生まれつき?それとも後から?
反張肘の主な原因は2つあります。
●「関節がもともと柔らかいタイプ(関節弛緩性)」
これは先天的な特徴で、特に女性や子どもに多い傾向があります。
●「筋力のバランスが崩れている」
ひじを伸ばす筋肉(上腕三頭筋)に比べて、曲げる筋肉(上腕二頭筋)が弱いと、ひじが必要以上に反ってしまいやすくなるのです。
◇そのままにしておくとどうなる?
「柔らかいっていいことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、反張肘の状態が続くと、ひじや肩、時には首や背中にまで負担がかかることがあります。
スポーツをしている人の場合、フォームの乱れやケガの原因にも。
日常生活でも、荷物を持つ動作や家事の中で痛みを感じやすくなることもあります。
◇今日からできる3つの対策
反張肘は、ちょっとした意識とケアで予防やケアが可能です。
おすすめの対策を3つご紹介します。
(1) 上腕二頭筋を鍛える筋トレ
ひじを安定させるためには、曲げる筋肉の強化が大事。
ダンベルやチューブを使ったアームカールなど、無理のない範囲で続けてみてください。
(2) 姿勢を整える
猫背や肩が巻き込んだ姿勢だと、ひじへの負担も大きくなります。
胸を開いて、背すじを伸ばすことを意識してみましょう。
(3) 前腕・肩まわりのストレッチ
筋肉の柔軟性を保つことで、関節へのストレスが軽減されます。
すきま時間に、肩や腕をゆっくり伸ばす習慣を取り入れてみてください。
◇気になったその感覚、大切に
「自分のひじ…反ってる?」と思ってこの記事を読んでくれたあなた。
その“ちょっと気になる”って感覚が、本当に大事なんです。
すぐに困ることは少なくても、小さな違和感が続くことで、後々トラブルに繋がることもあります。
だからこそ、ふとした気づきのタイミングで体と向き合ってみてくださいね。
そのひと手間が、あなたの体を守ってくれます。
#女性専門