ひょっとしたら、あなたのお子さんやお孫さんも、少し成長が遅いと感じたことがあるかもしれません。周りの子と比べてしまい不安になったことはありませんか?
この物語の主人公キラトは未熟児として生まれ、同年代の子供より成長がゆっくりでした。泣き虫で怖がりで、ママの後ろに隠れてばかり。
アリにかまれるだけで大騒ぎし、犬や猫が近づくだけで逃げてしまうような子でした。
しかし、両親の深い愛情と様々な経験を通して、キラトは少しずつ変わっていきます。妹の桜が生まれたときには、ヤキモチを焼いて、心の中がぐちゃぐちゃになり
おもちゃを隠したり可愛いほっぺをつねったりしました。
でも「パパもママもキラトのことをいっぱい愛しているよ」と、伝え続けることで、
やがて優しいお兄ちゃんに成長していきました。
夏休みには九州のおばあちゃんの家で、自然と触れ合う時間を過ごします。
干潟に興味を持ち、生き物図鑑をめくり、夢の中で冒険し、妹と泥んこになって遊ぶうちに、「妹を守らなくちゃ」という気持ちが、大きく膨らみました。
子供は愛されていることを知り 挑戦し、経験を重ねながら成長していきます。
この本を通じて 親御さんや、おじいちゃん おばあちゃんが、「子供と過ごす時間
の大切さ」に、あらためて気づいていただけたら嬉しいです。
この書籍を読んでくださった誰かさんが、一人でも多く笑顔になれますように。
青空とんび