梅雨の時期や天気が崩れた際に、頭痛がする方が多くいらっしゃいます。では、どうして悪天候になると頭痛が起きやすくなるのか?
気象の変化によって体調が悪くなることを、一般に「気象病」と呼びます。この気象病が起きるのは、自律神経の失調が関係しています。自律神経は身体を通常状態に保つための機能をしています。たとえば暑いときには汗をかくように促したり、寒いときにはぶるぶる身体を震わせたりします。だが、自律神経は気温や気圧の影響を受けやすく、急激な気圧の変化に過剰に反応します。
低気圧に起こる頭痛のメカニズム
片頭痛
頭のこめかみから額にかけてズキズキと疼くような痛み。これが片頭痛の特徴です。血管拡張が原因のひとつであるとわかっており、低気圧になると、普段よりも身体に気圧がかかっていない状態になり、血管は膨張し、痛みが現れます。
緊張性頭痛
緊張性頭痛は、体内で生成されるセロトニンの分泌量が低気圧が来ると不安定になります。セロトニンが血管内に大量に出ると脳の血管は縮みます。反対にセロトニンが出尽くしてしまうと、今度は脳の血管が勢いよく膨張し、血管を取り巻いている神経が興奮し痛みが発生します。
女性はなぜ頭痛になりやすい?
女性は低気圧で体調を崩す印象を持つ方も多く、男性の約4倍も頭痛の症状に悩まされている方が多いです。女性は月経などで、ホルモンバランスの変化が多く、自律神経もたくさん働いています。そこに急激な気圧の変化が重なることで、従来以上に自律神経の動きが活発になった結果、体調不良が起こりやすくなります。
・頭痛の対処法
・頭痛がきそうと思ったら鎮痛剤
鎮痛剤は頭痛がきてからでは効果がない場合が多いです。
起床時などに「今日は頭が痛くなりそう」と感じることも多いと思いますが、痛くなる前に飲むことをお勧めします。
・カフェインを摂取
カフェインは血管を収縮させる作用があるため、頭痛に対して即効性があります。
コーヒーが苦手な方には、同カフェインを含んでいる緑茶や紅茶もお勧め。
・身体を温める、冷やす
片頭痛の場合には冷やし、緊張性頭痛の場合には温めるが良いとされています。
頭痛の種類や和らげる方法は人それぞれ相性があります。頭痛薬で一時的に症状をよくすることもできますが、長期的に見ると身体にはよくない場合が多いため、自分に合った方法を探すことが大切です。
