坐骨神経とは、腰から足の先までつながっている、人体のなかでも最も太くて長い何本もの神経が集まった神経の束のようなものです。この坐骨神経が圧迫されると、その周辺にある痛みを感じるエリアが刺激され、電気が走ったような痛みや、ピリピリした痺れや麻痺などを引き起こします。痛みが出る場所も、腰、おしり、太もも、ふくらはぎ、ひざの裏、すね、足先など、人によって様々です
坐骨神経痛の予防
坐骨神経痛の原因となる疾患は、日常の動作や姿勢を見直すことによって予防できます。重いものを持たない、中腰を避ける、長時間同じ姿勢をとらない、激しい運動を避ける、ストレッチをする、合間に適度に休憩をとる、腹筋や背筋を鍛えるなど、背骨や腰に負担をかけない動作・姿勢を心がけることが、坐骨神経痛を予防する対策になります。
なぜかというと、神経という器官は、実は圧迫を受けるだけでは痛みを発生しないです。神経が長く圧迫され、かつ、その周辺の循環障害によって炎症が誘発され、炎症物質が出てくると、初めて神経が異常感覚を脳に伝えます。そして、脳が「痛い」と感じると、痛くない姿勢を無意識にとるようになります。この「無意識の姿勢や動作」が、運動器の疼痛を新たに引き起こしてしまうケースが多いです。
坐骨神経痛は、軽度のなら、日常の動作や姿勢を見直して、ストレッチなどを習慣化することで、自分でも予防することができます。ただし、強い痛みやしびれを感じたり、腰が曲がらない、歩くのがつらいといった症状があった場合は、重症になっている可能性が高いです。
坐骨神経痛の施術法
坐骨神経痛の施術は、運動療法や装具療法、薬物療法、注射療法などの保存療法が基本です。 それでも症状が改善しない場合は、手術療法を検討します。 また、坐骨神経痛を緩和するた為には、安静にしすぎず、痛みの許す範囲でできるだけ動くことが推奨されています
