ぎっくり腰とは「急性腰痛」の通称であり、何かの拍子に腰が痛くなる症状を指します。
腰に何かが刺さっているようにズキズキ痛んだり、立ち上がろうとすると腰が抜けそうな感覚を覚えたりするなど痛みの感じ方は人によってさまざまです。
腰を曲げたり捻ったり、腰にかかる負担が過剰に生じたときに起こります。
就寝中の寝返り動作によってぎっくり腰が引き起こされることもあります。
また、靴を履こうと屈んだ時やくしゃみをした時などぎっくり腰は些細なことで引き起こります。
ぎっくり腰が起こる要因として、次のことが挙げられます。
・筋力の低下
・柔軟性の喪失など筋緊張が起こってしまう
・ストレスなどの心理的要因
この要因が重なり筋緊張が強くなると伸縮機能が衰えていきます。
ゴムバンドに例えると、極限まで引っ張り伸びきった状態となり、その後プチっと切れてしまいます。
筋肉も同じで日頃の負荷によって伸びきった状態が続くことでぎっくり腰になってしまいます。
・対処法
ぎっくり腰になってしまった際、まずは安静にしましょう。
無理に動いてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるため安静にすることが大切です。
痛めてしまっている部位は熱を持っていることが多く、保冷剤やアイス枕などをタオルでくるんで10分間アイシングしましょう。翌日以降、痛みが弱まってきたら積極的に動くことが大切です。
ぎっくり腰にならないための3つのポイント
・運動習慣
腰痛の予防として1日30分、週2回、軽く汗をかく程度の運動がおすすめです。
ウォーキング、ラジオ体操、軽い筋トレなどが挙げられます。
軽い運動は生活習慣病の予防にもつながります。
・睡眠
6時間未満または9時間以上の睡眠では腰痛の発症に影響を及ぼします。
睡眠は脳や身体の休養、免疫機能の向上、記憶の整理などパフォーマンスに大きく関わってきます。まずは十分な睡眠時間の確保をしましょう。
・水分補給
1日に必要な水分量は約2リットルといわれています。
水、炭酸水、麦茶を1時間ごとに補給することがおすすめです。
朝起きたときや寝る前にもコップ一杯の水を飲むことを意識しましょう。
安静にして痛みが減り、身体を動かせば状態が良くはなります。しかし、ぎっくり腰は癖になることが多いです。癖になる前に完治しておくのが一番です。
