寝違えとは、睡眠中に無理な姿勢や首の動かし方をしたことで首の筋肉に負担がかかり、筋違えのような痛みが生じる症状です。
医学的には「寝違え」という病名はなく、頚椎症という首の痛みの病気が朝起きた時に発症したものと言われています。
症状は軽く治るものから、首が固まって動かせなくなったり、痛くて起き上がれなくなったりする重度のものまであります。 軽い場合は1~2日で治りますが、重度になると1週間以上痛みが続くこともあります。
◯寝違えた直後(痛みが強い時期)
1:安静にする:無理に首を動かしたり、痛む方向に動かさないようにします。マッサージも患部の炎症を悪化させる可能性があるため、控えてください。
2:冷やす(アイシング):強い痛み、腫れ、熱感がある場合は、氷嚢や保冷剤をタオルに包んで患部を冷やします。1回15分程度を目安にしてください。冷やしすぎると血行が悪くなることがあるので注意が必要です。
3:湿布を使う:炎症を抑えるために冷湿布も有効です。
◯痛みが落ち着いてきたら
1:温める:腫れや熱感が引いてきたら、温めることで筋肉の緊張を和らげ、血行を促進します。
湯船にゆっくり浸かる。
蒸しタオルや温湿布を使う。
2:ストレッチ:痛みのない範囲で、ゆっくりと軽いストレッチを行います。無理に行うと逆効果になるので注意しましょう。
首をゆっくりと左右に回したり、前後に倒したりする。
首の前側や後ろ側の筋肉を、手を添えてやさしく伸ばす。
その他の注意点
飲酒を控える:痛みがある時期は、血行が良くなる飲酒は避けましょう。
市販の鎮痛剤:痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤(例:イブプロフェン、アセトアミノフェン)を使用することも検討できます。ただし、服用については医師や薬剤師に相談してください。
病院を受診する:痛みが数日以上続く、手や腕にしびれがある、痛みが非常に強い場合は、一度医療機関に受診してください。