髪の健康を保つうえで欠かせないのが、毎日のシャンプーやトリートメントです。どちらも「なんとなく選んでいる」という方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はその選び方ひとつで、頭皮や髪の状態に大きな差が生まれます。髪の将来を考えるなら、自分に合ったアイテムを選ぶことがとても大切です。
まずシャンプーですが、重要なのは「頭皮をいたわりながら汚れを落とすこと」です。洗浄力が強すぎるシャンプーは、必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮が乾燥しやすくなります。乾燥するとフケやかゆみの原因になるだけでなく、髪を育む環境も乱れてしまいます。
反対に、汚れを落としきれないほど洗浄力が弱いものも、毛穴詰まりの原因になることがあるため注意が必要です。目安としては、「頭皮にやさしい」「低刺激」「弱酸性」といった表示のあるものを選ぶと安心です。
また、頭皮のタイプによっても選び方が変わります。皮脂が出やすい方は、さっぱりタイプで余分な油分をしっかり落とせるものを。乾燥しやすい方は、保湿成分が配合されたシャンプーを選ぶと良いでしょう。香りや泡立ちも使い心地に直結するため、自分が気持ちよく続けられるものを探すこともポイントです。
次にトリートメントですが、こちらは髪そのものをケアする役割があります。日常生活の中で髪は紫外線や摩擦、熱などによってダメージを受けています。トリートメントはそのダメージを補い、髪を守る働きをしてくれるのです。特に髪のパサつきや枝毛が気になる方は、保湿成分や補修成分が入ったものを選ぶとよいでしょう。
ただし、トリートメントを頭皮につけすぎるのは注意が必要です。毛穴が詰まりやすくなり、頭皮環境を悪化させることもあるからです。基本的には毛先を中心に、髪全体に馴染ませるようにつけるのが理想的です。
最後に大切なのは「自分の今の状態に合わせて選ぶ」ということです。季節や体調、年齢によって頭皮や髪の状態は変化します。たとえば乾燥しやすい冬は保湿力の高いシャンプーやトリートメントを選び、汗をかきやすい夏はさっぱりタイプに切り替えるなど、柔軟に使い分けることも髪を守るコツです。
まとめると、シャンプーは「頭皮環境を整えるもの」、トリートメントは「髪を守るもの」と考えると選びやすくなります。