「眠りたいのになかなか寝つけない」「途中で目が覚めてしまう」――そんな悩みを抱えている方は少なくありません。睡眠不足は体の疲れだけでなく、心のバランスにも影響を与えます。
実は、ピラティスはこうした睡眠の質を整えるサポートとして、とても効果的なエクササイズです。今回は、なぜピラティスが深い眠りにつながるのか、その理由と取り入れ方をご紹介します。
呼吸を整えて心を落ち着ける
ピラティスの基本は「呼吸」です。胸やお腹を大きく使った深い呼吸は、日常の浅い呼吸とは違い、体にたっぷりと酸素を送り込みます。この呼吸を繰り返すことで、自然と心拍数が落ち着き、頭の中の緊張もゆるんでいきます。寝る前に軽いピラティスを行うと、心がリラックスモードに切り替わり、入眠がスムーズになりやすいのです。
体をほぐして巡りを良くする
一日中同じ姿勢で過ごすと、筋肉がこわばり血の巡りも滞りがちになります。体が硬いままベッドに入ると、寝返りのたびに不快感が生まれ、眠りの浅さにつながることも。ピラティスでは、背骨をひとつずつ動かしたり、肩や骨盤をゆっくり回したりする動きが多く取り入れられています。これらは筋肉の緊張をやわらげ、血流をスムーズにし、心地よい眠りへ導く準備運動にもなります。
姿勢を整えて呼吸しやすい体に
眠りに入るとき、体の歪みや姿勢の崩れがあると呼吸が浅くなりやすいです。特に背中が丸まったままでは胸が広がらず、呼吸の質も落ちてしまいます。
寝る前におすすめの簡単ピラティス
1. 仰向けで深呼吸
床に仰向けになり、膝を立てて手をお腹に添えます。鼻から息を吸い、お腹と胸を大きく膨らませ、口からゆっくり吐き出します。3分ほど繰り返すだけでリラックス効果を感じられます。
2. 背骨のローリング
仰向けで両膝を抱え、背中を丸めたままゴロンと前後に転がります。背骨全体がほぐれ、緊張がほどけます。
まとめ
ピラティスは激しい動きではなく、呼吸とともに体を整えていくエクササイズです。そのため、寝る前でも安心して行えます。心と体を同時にリセットすることで、より深い眠りに近づけるのです。もし最近眠りが浅いと感じているなら、寝室に入る前の5分だけでもピラティスを取り入れてみてください。翌朝の目覚めが変わるかもしれません。