40代・50代になると「肩が重い」「動かしにくい」といった不調を感じる方が増えてきます。これは、年齢による筋力や柔軟性の低下、日常生活での姿勢の乱れが重なって起こるものです。
長時間のデスクワークや家事、スマホ操作などで肩まわりが固まりやすくなるのも原因のひとつ。そんな肩の不調予防におすすめしたいのが、ピラティスエクササイズです。
ピラティスが肩の不調に有効な理由
ピラティスは「正しい姿勢」をつくることを大切にする運動です。肩だけを動かすのではなく、背骨や胸まわりの柔軟性を引き出し、全身のバランスを整えながら肩を動かすため、負担をかけずに肩まわりの機能を回復しやすくなります。
また、呼吸を意識して行うため、胸郭が広がりやすく、自然と肩や首の緊張がやわらぐ効果も期待できます。
おすすめのピラティスエクササイズ
1. ショルダーオープナー(肩の開放)
両手を横に広げ、胸を開きながら大きな呼吸を繰り返します。胸の前がストレッチされ、肩の丸まりを予防します。
2. スキャプラ・ムーブメント(肩甲骨の動き出し)
仰向けで両手を天井に伸ばし、肩甲骨を前後にゆっくり動かします。小さな動きですが、肩甲骨の柔軟性を高め、肩をスムーズに使えるようになります。
3. スワンプレップ(背中の伸展運動)
うつ伏せで上体を軽く起こし、胸を広げる動作。背中の筋肉を刺激し、猫背を改善して肩への負担を減らします。
継続がカギ
40代・50代の肩の不調は「使わないこと」が原因である場合も多く、少しずつでも動かす習慣を持つことが大切です。ピラティスは無理な負荷をかけずに行えるため、体力に自信がない方でも安心して続けられます。
まとめ
ピラティスは単なるエクササイズではなく、肩を守るための“動く習慣”づくりに最適です。日常生活に取り入れることで、肩の動きやすさを保ち、不調を未然に防ぐことができます。40代・50代の方にとって、未来の自分の体を守る投資としてピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。