「体が硬いからピラティスは向いていない」と感じていませんか? 実はその逆で、ピラティスは体の柔軟性を高めるのにとても効果的なエクササイズです。
柔らかさといっても、ただ無理に筋肉を伸ばすのではなく、呼吸と体の使い方を整えながら、しなやかで動きやすい体をつくっていくのが特徴です。
柔らかさが必要な理由
体が硬いと、関節の動きが制限されやすくなり、日常生活の中で余計な負担がかかります。
たとえば、床に落ちた物を拾うときに腰や背中に余分な力が入ったり、歩くときに足がスムーズに前へ出にくくなったりするのです。柔らかさを身につけることで、体の動きが軽くなり、怪我の予防や姿勢の改善にもつながります。
柔軟性を高めるピラティスのポイント
ピラティスでは「呼吸」「コアの安定」「正しい姿勢」を大切にします。深い呼吸をしながら体を伸ばすと、筋肉がリラックスして伸びやすくなります。
また、お腹や背中を意識して動くことで、無理なく安全に柔軟性を高められるのです。
柔らかさを育むおすすめエクササイズ
1. スパインストレッチ(背骨のストレッチ)
床に座り、脚を前に伸ばして骨盤を立てます。両腕を前に伸ばし、息を吐きながら背骨を一つずつ前へ丸めていきます。背中や腰の緊張をゆるめ、背骨の柔らかさを引き出すエクササイズです。
2. ロールアップ
仰向けに寝て、息を吐きながら背骨を順番に起こすようにして起き上がり、前屈します。再び息を吸いながらゆっくり戻ります。お腹を使いながら背骨をしなやかに動かすので、体幹の強さと柔らかさを同時に育てられます。
3. サイドベンド(体側のストレッチ)
横向きに座り、片手を床について反対の腕を頭の上に伸ばします。息を吐きながら体を横に倒し、体側の伸びを感じます。日常生活では意識しにくい脇腹から腰にかけての柔らかさを引き出します。
まとめ
ピラティスで体の柔らかさを高めることは、単なるストレッチ以上の効果があります。背骨や関節がスムーズに動くようになることで、姿勢が整い、日常生活の動作も軽く快適になります。「体が硬いから無理」と思う方こそ、少しずつ取り入れてみてください。
呼吸を味方にしたピラティスのエクササイズは、無理なく体を柔らかくし、しなやかな動きをサポートしてくれます。