私たちの体を建物にたとえてみてください。
柱や土台がゆがんでいると、どこかに負担がかかり続け、時間が経つとひびが入ったり傾いてしまったりしますよね。
体も同じで、「姿勢」という土台が崩れていると、筋肉や関節に余計な力がかかり、肩や腰、首などのあちこちに不調が出やすくなります。
姿勢が整うと、体は自然にラクに動ける
良い姿勢というのは、力んで胸を張ることではありません。
骨盤や背骨が自然な位置でバランスを取り、筋肉の緊張が必要最小限で保たれている状態のことをいいます。
この状態になると…
• 呼吸が深くなり、体に酸素が行きわたりやすくなる
• 背骨や骨盤の動きがスムーズになり、体が軽く感じられる
• 筋肉のバランスが整い、肩こりや腰の負担が減りやすくなる
良い姿勢は、見た目を美しくするだけでなく、体を快適に使うための「ベース」になるんです。
ピラティスから見た姿勢の大切さ
ピラティスでは、体の中心(体幹)を安定させてから、手や足を自由に動かすことを大切にします。
中心が不安定なままだと、動くたびに余計な力が入ったり、どこかに負担が集中したりします。
でも、土台がしっかりすると、動きがスムーズで、長時間動いても疲れにくい体になっていきます。
また、ピラティスでは呼吸を意識しながらエクササイズを行うため、普段浅くなりがちな呼吸が整い、背骨まわりの小さな筋肉まで目覚めさせることができます。
この積み重ねが、自然と「良い姿勢」を身につける練習になるのです。
日常でできる姿勢のポイント
・長時間同じ姿勢を続けない
→ 1時間に1回は立ち上がり、背伸びをしてみる
・座るときは骨盤を立て、お腹を軽く引き上げるイメージ
→ お尻の下の骨(坐骨)で座る感覚を大事に
・深い呼吸で肩や首の力を抜く
→ 大きく息を吸って、ゆっくり吐くと肩の力みが抜けやすい
姿勢は、特別なことをしなくても、毎日の小さな意識の積み重ねで変わっていきます。
今日から少しずつ、「自分の体を支える土台」を整えてみませんか?
ピラティスは、そのお手伝いをするためのとてもいいツールです。
体がラクになっていく感覚を、ぜひ一緒に体験してみてくださいね
