「最近、重いものを持つのがつらい」「つまずきやすくなった気がする」
年齢を重ねると筋力が少しずつ落ちていきますが、だからといってすぐに動けなくなるわけではありません。
大切なのは、筋力が落ちてもスムーズに体を使えるような土台をつくっておくこと。
◆ 姿勢を整えることが第一歩
筋力が少し落ちたとしても、正しい姿勢を保てていれば、体にかかる負担を大幅に減らすことができます。
背中を丸めたまま動くと、ちょっとした動作でも力が必要になり、疲れやすくなります。
ピラティスでは「背骨を一本の軸のように感じる」ことを大切にしています。
頭のてっぺんから糸で引っ張られているようなイメージで立つだけでも、体の中心が安定しますよ。
◆ 小さな筋肉を意識する
大きな筋肉ばかり鍛えようとすると、逆に体が硬くなってしまうこともあります。
ピラティスでは、お腹の奥や背中まわり、骨盤まわりなどの小さな筋肉を意識して使うことで、体のバランスを整えます。
これらがしっかり働くと、大きな筋肉の負担が減り、少ない力でもしっかり動ける体になります。
◆ 呼吸と一緒に動く
力を入れるときに息を止めてしまうと、体が固まりやすくなります。
ピラティスでは、動きに合わせて呼吸を意識することで、必要なところに力が入りやすく、余計な力が抜けます。
たとえば、椅子から立ち上がるときに息をふーっと吐きながら立つと、腰や脚への負担が少なく感じますよ。
◆ 毎日少しずつ続ける
一度に長時間の運動をするより、毎日少しずつ続けるほうが体は変わりやすいものです。
テレビを見ながら骨盤を前後にゆらす、深呼吸を意識して腕を大きく回すなど、ほんの数分でできることを習慣にしましょう。
◆ まとめ
筋力が落ちても動ける体をつくるには、
• 背筋を伸ばして姿勢を整える
• お腹や背中の奥の筋肉を意識する
• 呼吸を合わせて動く
• 毎日少しずつ続ける
この4つを意識することが大切です。
無理に頑張る必要はありません。日常の中で意識を少し変えるだけで、体は軽く、しなやかに動けるようになります。
ぜひ今日から取り入れて、年齢を重ねても動ける体を目指していきましょう。
