「最近、なんだか疲れが取れない」「寝てもスッキリしない」「イライラしやすくなった」——そんな不調を感じている方はいませんか?
もしかすると、それは“自律神経のバランスの乱れ”が関係しているかもしれません。
自律神経は、私たちが意識しなくても体を24時間休まずに調整してくれている仕組みです。
たとえば、呼吸や血流、消化、体温、ホルモンの分泌など、生命を維持するための多くの働きを支えています。この自律神経には「緊張モード」の働きをする神経と、「リラックスモード」の働きをする神経があります。この2つがバランスよく働いていれば、心も体も快適に過ごせます。
しかし、現代の私たちはスマホやパソコン、忙しい仕事、人間関係などで無意識のうちに“緊張モード”が優位になりやすい生活を送っています。その結果、体が常に緊張状態になってしまい、眠れない、疲れが取れない、ストレスが抜けないといった状態に…。
そこでおすすめしたいのが「ピラティス」です。
ピラティスは、深い呼吸を大切にしながら体をコントロールして動かしていくエクササイズです。特に「胸式呼吸」と呼ばれる、肋骨を広げるような呼吸法を使いながら、インナーマッスルと呼ばれる体の奥の筋肉を意識して動かしていきます。この呼吸がとても重要なポイントです。
深くて安定した呼吸を意識的に繰り返すことで、“リラックスモード”を担う神経の働きが高まり、自律神経のバランスが整いやすくなるのです。さらに、呼吸と動きを合わせていくことで「今の自分の体に意識を向ける」ことができるため、頭の中の雑念が消え、自然と心も落ち着いていきます。
ピラティスは、ただ体を鍛えるためだけの運動ではありません。呼吸や姿勢、意識を通して「体の中の状態を感じ取る力」を高めていく時間でもあります。自律神経は目に見えない存在ですが、私たちの生活に大きな影響を与えていることは間違いありません。だからこそ、日常の中に「整える習慣」を持つことが大切です。
まずは週に1回でもOKです。呼吸に意識を向けながら体を動かすことで、少しずつ自律神経のバランスが整い、心と体にゆとりが生まれてくるのを感じられるでしょう。
疲れやすさやストレスを抱えがちな現代人こそ、自分を整える習慣として、ぜひピラティスを生活に取り入れてみてください。心と体の両方から、自分らしい毎日をサポートしてくれますよ。
