〜深い呼吸が、きれいな姿勢をつくる〜
「猫背になってきた気がする」「疲れると姿勢が崩れる」そんな悩みをお持ちの方は多いと思います。姿勢を整えようと意識して背筋をピンと伸ばしてみても、気づくとまた元に戻ってしまう……そんな経験はありませんか?
実はその姿勢の崩れ、呼吸の浅さが原因になっていることがあるのです。呼吸と姿勢は、一見関係なさそうに見えて、実はとても深い結びつきがあります。
姿勢が悪いと呼吸が浅くなる?
姿勢が崩れていると、肺の周りのスペースが狭くなり、自然と呼吸が浅くなってしまいます。特に、背中が丸まった猫背の姿勢では、胸が開きづらくなり、呼吸が胸や肩まわりに偏りがちになります。
このような浅い呼吸が続くと、体の緊張が抜けにくくなり、肩こりや疲れやすさの原因にもつながります。
呼吸が浅いと姿勢も崩れる?
逆に、呼吸が浅くなっていると、体の奥にある筋肉(インナーマッスル)がうまく働きません。特にお腹まわりや背骨を支える筋肉は、正しい呼吸によって自然と刺激される構造になっています。
呼吸が浅いままだと、体を内側から支える力が弱くなり、結果として背中が丸くなったり、腰が反ったりといった不安定な姿勢に繋がってしまうのです。
ピラティスで呼吸と姿勢を整える
ピラティスでは、**「胸式呼吸(肋骨を広げるような呼吸)」**を使いながら体を動かしていきます。この呼吸法は、胸だけでなく背中や脇腹まわりまでしっかりと広がるのが特徴です。
深い呼吸を意識しながらエクササイズを行うことで、体幹が自然と目覚め、姿勢を無理なくキープしやすくなります。強く引き上げるというより、**“支えられている感覚”**を育てていくイメージです。
今日からできる!呼吸と姿勢のチェック習慣
1. 座って背筋を伸ばす
椅子に浅く座り、頭が天井から引っ張られるように意識してみましょう。
2. 鼻から吸って、口から細く長く吐く
肋骨の横が膨らんだり、背中が広がったりするのを感じられたらOKです。
まとめ
呼吸と姿勢は、体を整えるうえで欠かせない「土台」です。どちらか片方だけを意識するのではなく、“呼吸で姿勢を支える”という感覚を育てることが大切です。
姿勢を整えたい方、疲れやすさを感じている方は、まずは呼吸から見直してみませんか?
