「最近、膝が痛くて階段がつらい」「長時間歩くと膝が重くなる」
そんな声をよく耳にします。膝のトラブルは年齢だけが原因ではありません。実は、「体重」との関係がとても深いんです。
体重が膝にかける負担は想像以上
私たちが歩くとき、膝には体重の約2〜3倍の力がかかると言われています。たとえば、体重が60kgの人が歩くだけで、膝には一歩ごとに120〜180kgほどの負担がかかっている計算になります。
つまり、体重が増えるとその分だけ、膝が受け止める力も増えるということ。特に階段を下りるときや、しゃがむときはさらに大きな力がかかり、膝に負担が集中しやすくなります。
体重が増えると膝に何が起きるの?
体重が増えた状態が続くと、膝の周りの筋肉やクッションのような組織がだんだんと負担に耐えきれなくなります。その結果、膝に違和感が出たり、動かしにくくなったりします。
また、体が重くなると自然と「動かない生活」になりがちです。そうなると、筋力が落ちてしまい、膝を支える力がさらに弱まってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
膝のためにできること
まずは、次のようなことから始めてみましょう。
• よく噛んでゆっくり食べる
食事のスピードをゆっくりにすることで、食べすぎを防げます。
• 椅子から立ち上がる運動を1日5回
日常の動作の中で筋肉を使う機会を少しずつ増やすだけでも効果的です。
• 階段を使う習慣を見直す
膝に痛みがある方は、無理せずエレベーターを使うのも大切。痛みが落ち着いたら、1階分だけ階段にチャレンジしてみましょう。
• 1日10分の散歩からスタート
膝に負担をかけすぎない範囲で、毎日少しずつ体を動かすことがカギです。
まとめ
膝のトラブルと体重の関係は、とても密接です。体重が少し減るだけでも、膝の負担は大きく減らせます。無理な運動や極端な食事制限をする必要はありません。まずは日常の「ちょっとした習慣」を見直すことから始めてみませんか?
膝にやさしい体づくりは、将来の自分への大きなプレゼントになりますよ。
