〜姿勢と動きの土台を見直してみませんか?〜
「朝からダルい」「夕方になるとグッタリする」「特に運動したわけでもないのに疲れる」——そんな風に感じている方は多いのではないでしょうか。
実はその“なんとなくの疲れやすさ”には、体の“軸”のゆがみや不安定さが関係していることがあります。ピラティスでは、「体の軸を整えること」が、健康や動きやすさのベースとされています。そしてそれは、疲れにくい体をつくるうえでもとても大切な要素です。
では、そもそも「体の軸」とは何でしょうか?
私たちの体には、頭から骨盤、足にかけてまっすぐ通る“見えない線”のような中心軸があり、これがバランスよく働いていると、立ったり動いたりするときにムダな力を使わず、スムーズに動けるようになります。ですが、日々のクセや姿勢の乱れによってこの軸がズレると、体はバランスを取ろうとして余計な筋肉に力が入ってしまいます。それが慢性的な疲れやコリにつながってしまうのです。
軸が整うと、なぜ疲れにくくなるの?
1つ目の理由は、「体の支え方が変わる」ことです。軸がしっかりすると、お腹の奥や背骨まわりなど、体を支える“土台”が自然と使えるようになります。そうすると、腰や首、太ももなど本来支えに関係ない部分にムリな力が入らず、少ないエネルギーで立ったり座ったりできるようになるのです。
2つ目の理由は、「呼吸が深くなる」こと。体の軸が整ってくると、胸やお腹の動きがスムーズになり、呼吸が自然と深くなります。呼吸が浅いと体に酸素が届きにくくなり、だるさや集中力の低下を感じやすくなります。逆に深くゆったりとした呼吸ができるようになると、リラックスしやすくなり、体の回復力も高まるのです。
3つ目の理由は、「体の使い方が変わる」こと。ピラティスでは、自分の動きに意識を向けながら体を整えていくため、「今、どこを使っているか」「軸がどうなっているか」に気づくことができます。この“気づき”があることで、普段の動作も少しずつ変わり、疲れにくい使い方が身についていくのです。
まとめ
体の軸が整うことで、日常のちょっとした動きがラクになり、「疲れにくい体」に近づいていきます。疲れやすさの原因を「年齢」や「運動不足」のせいにしてしまいがちですが、実は体の使い方や姿勢を見直すことで、大きく変わる可能性があります。
