年齢を重ねると、「つまずきやすくなった」「ちょっとした段差でバランスを崩す」などの不安を感じることはありませんか?
転倒は高齢者にとってケガのリスクが高く、日常生活にも大きく影響を及ぼします。
そこで注目されているのが「ピラティス」です。
ピラティスは、元々リハビリを目的として考案されたエクササイズで、体の深い部分にある筋肉(いわゆる体の芯)をじっくり鍛えるのが特徴です。これが、転倒予防にとても効果的なんです。
1. 転倒を防ぐ「バランス力」を養える
ピラティスでは、ただ筋肉を鍛えるのではなく、「正しく体を動かすこと」をとても大切にしています。
動きの中で自然とバランスを取ることが求められるため、日常のふとした瞬間に踏ん張れる力が身につきます。
たとえば、歩いていてふらっとしたとき、体を支えてくれるのはお腹や腰まわりの安定感。ピラティスはまさにこの部分を強くしてくれるのです。
2. 姿勢が整うと転びにくくなる
加齢とともに、背中が丸くなったり、前かがみになりがちです。すると、視界が狭くなり足元が見えにくくなったり、バランスが取りづらくなります。
ピラティスでは、背筋を伸ばし、骨盤を正しい位置に整える動きが多く取り入れられています。これにより、姿勢が改善され、転倒のリスクも下がっていきます。
3. 無理なく続けられる優しい運動
ピラティスは、激しい動きがほとんどなく、呼吸に合わせてゆっくりと体を動かすのが基本です。体力に自信がない方や、運動が久しぶりという方でも安心して始められます。
しかも、マットの上で寝たまま行う動きも多く、関節に負担をかけずにできるので、年齢を問わず続けやすいのが魅力です。
まとめ
ピラティスは、高齢者の転倒予防にとても効果的なエクササイズです。
バランス感覚を養い、姿勢を整え、体の軸をしっかり作ることで、「なんとなくふらつく」「踏ん張れない」といった悩みにアプローチできます。
なにより、無理なく気持ちよく続けられるのが嬉しいポイントです。
「最近つまずくことが増えたかも」と感じたら、ぜひピラティスを生活に取り入れてみてくださいね。予防の第一歩は、今日からでも始められます。
